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2009年12月10日 (木)

テクノロジー

車一台しか通れない道で、渋滞にあった。

狭い道だが交通量は多く、後ろには既に長蛇の列ができているので、後退するわけにも行かない。

またゴミ収集車か、家財みたいなものの積み卸しかと、渋滞には慣れっこになってはいたが、流石に半時間も待ってると、いい加減いやになる。

後ろの方にいたクルマの運転者が血相変えて渋滞の先の方にとんでいったので、そいつが戻って来た時に、どうなってる?と聞いたら、前の方で車が故障してやがる、動かないんだ、アストンマーチンだ!スーパーカーだぜ!と、さっきの血相はどこへやら、何やら小気味よさそうに喋る。

どうせすることもないので、ぼくも車を降りて見に行った。四台ほど先、バスのすぐ前に、確かにアストンマーチンが止まってる。

バスには、既に乗客はいなかった。

周囲でわいわい言ってる連中の話を聞くと、新車で買って一時間、四十キロほどしか走ってない車らしい。

そのうち婦人警官が来て、「あんた!何やってんの!皆迷惑してるじゃない!すぐに動かしなさい!!」と怒りに燃えた命令口調で言ったら、周囲でたむろしてた連中が、

だめだめ、バスの運ちゃんもトラック運転手も、皆集まってやれることみんなやってみたけど、ダメ。このクルマ、オール電子制御。どっか制御板がいかれたらしい。
ブレーキまで電子制御で、ブレーキ解除ができないの。

と、持ち主に代わって解説。

電子制御というのは、完全にブラックボックス。何か起こったら、素人には絶対手が出せない。

結局一時間ほどブロックされた挙げ句、ようやくメカニックが到着。

運転席に乗り込みPC開いてチェックしようとするが、WINDOWS起動に時間が掛かる。笑えた。

ようやく車輪のロックを解除して車を押して交差点の外へ動かし、交通再開。

何が起こっているのか分からぬまま長時間待たされるのは腹立たしいが、事情が分かると、まあしゃあないなということになる。

超高級車ということもあるのかもしれない。内心いい気味だと、卑しい気持ちがあったのかどうか、推し量る術もない。

これが二十年くらい経たプジョーか何かだったら、周囲はもっと怒っていただろうか。それとも、同じように辛抱強く待っていただろうか。

Photo_6

シャンゼリゼ通り、シトロエンのショールームに展示してあった。

シトロエンって、主張があって、わりとお気に入り。

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