« 似非パリジャン | トップページ | バレンタイン・デー »

2011年2月13日 (日)

挨拶の言葉

 フランス語の挨拶で大好きな表現の一つが、食事前に交わす言葉、

 Bonne appétit !

 英語に同類表現があるのかどうか知らないが、置き換え逐語訳すれば「Have a good appetite!」とでもなるのかどうか。

 まんま逐語訳すりゃあ
 「私はあなたの良い食欲を願う」
 とでもなろうが、そんな堅苦しいもんじゃなくて、
 「美味しくね!」みたいな感覚、か。

 誰かと一緒に食事を始める時には勿論、たとえば会社の従業員が昼食に出かける際にも、皆互いにこの言葉をを交わす。

 「Bon(ne)」で始まる言い回しは多い。
 このフレーズが発される時には必ず、「Je vous souhate = I swear you」が省略されていることを知っておくと便利。

 Bonne Annee! は、単語だけで言うなら「good year 良い年」だけだけど、
 「(今年があなたに)良い年(であることを祈る)」と言う意味合い。

 Bonne apres midi (good afternoon)とか、Bon weekend は分かり易いだろう。

 何にでも応用できて、皆そのように使ってる。

 「挨拶」というのは、すぐれて文化を現すものなのだろう。

 日本語の「いただきます」は、今、目の前にいる仲間たちではなく、米を作ってくれたお百姓さんと料理してくれた人に捧げる感謝の言葉。
 Bonne appetit とは告げるべき対象が異っている。

 フランスでは日本語ブームなんだけど、「Bonne appetit」の日本語を「いただきます」なんだと教えられ、そのように使っているフランス人たちがいる。ぼくが日本人だと知って、食事に出かける時に、ぼくに「いただきまーす」と言葉をかける。訂正してあげるタイミングが、ない。

 彼らに気の毒だと思うと共に、そんないい加減な日本語講師を許している日本の国策を、とても悲しく思う。

 翻って、Bon jour ボンジュールという挨拶の日本語訳。

 「こんにちは」と解釈してる日本人が大多数だろう。
 でもこの挨拶は、多分アメリカでも似たような事情だろうけど、「私はあなたに敵意を持っていません」という意味合いが奥深くにあることを知っていて、絶対にソンはない。

 

|

« 似非パリジャン | トップページ | バレンタイン・デー »

文化・芸術・宗教」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 似非パリジャン | トップページ | バレンタイン・デー »