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2011年6月 7日 (火)

久し振りに雨が降った 2

 土曜の夜、パリに久方ぶりの雨が降ったと思ったら、日曜の夜は一時大雨。

 雷光ばりばりで、稲妻大好きのぼくにはたまらないのだけど、如何せんこのアパートの窓から見える空の範囲はひどく限られてる。
 縦横無尽に駆け巡る大きな閃光が沢山見られたはずなのになー。悔しかったぞ。

 フランス南西部では嵐と豪雨に見舞われた地域があり、数分だったか二時間だったかの間に、二ヶ月分の雨が降ったとか。

 その「二ヶ月」がどの二ヶ月を指すのかは、TVのニュースでは触れんかった。
 今年のパリの四月と五月二ヶ月分なら、降雨量はゼロなんだけど。

 日本では「雨」にまつわるコトバは斯様に多いらしい。

大雨、豪雨、驟雨、俄雨、地雨、雨滴、雨垂、雨垂落、霧雨、小糠雨、春雨、春霖、菜種梅雨、梅若の涙雨、翠雨、虎が雨、走り梅雨、卯の花腐し、入梅、梅雨、栗花落、五月雨、送り梅雨、戻り梅雨、空梅雨、夕立、白雨、日照雨、肘かさ雨、村雨、繁雨、篠突く雨、雷雨、雨乞い、
喜雨、洗車雨、洒涙雨、半夏雨、秋霖、時雨、村時雨、山茶花梅雨、樹雨、寒九の雨、怪雨、
天泣、作り雨、私雨、外持雨、露時雨・・・・

 知らんのが一杯ある。
 肘笠雨なんて、初めて聞いた。
 虎が雨・・・曾我十郎と愛人の遊女虎御前なんて、知ってるヤツいるのかな。
 ソレトモワタシノ教養フソク?

 フランス語にも雨に関してかほど多様な表現があるかとコメント欄でお題を頂戴した。
 多分としか言いようがないが、これほどは無い。

 夕立は「douche=シャワー」。時雨は「bruine=霧雨」。五月雨なんてある筈無い。

 でも、俄雨とか春雨って、熟語になってるからそれらしいけど、要は「俄に降り出す雨」であり、「春の雨」でしょ?

 「雨」ですぐに想起されるのはヴェルレーヌ。

Il pleure dans mon coeur
Comme il pleut sur la ville

 ぼくが無理矢理訳せば、こうなるかな。

涙するものあり、私の心の中に。
街の上空から降り来る雨のように。

 堀口大学はこう訳した。

 巷に雨の降る如く
 我が心にも涙降る

 この訳詩を絶品と言わずして、何を絶品と言うべきか。

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