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2012年1月28日 (土)

とても興味深いこと その2

 昨日そういうことを書いたからと言うわけでもないだろうが、googleさんが、個人情報収集強化をアナウンスしてきた。曰く、

[重要な変更] Google はプライバシー ポリシーと利用規約を全サービスで統一いたします。

 この詳細内容に、一度は目を通して置いた方がよい。
 要するに、google利用者の個人情報は細部に至るまで全て収集、一元管理するという宣言である。

 従来からgoogleは、通信内容をスキャンすると宣言してはいたが、個人特定することはないと、一応そう言っていた。

 それを、収集された情報は全て個人特定管理するという今回の宣言なのだ。

·    サービスのご利用時に Google が収集する情報は、ご利用のサービスやそのご利用方法に関する情報を収集することがあります。・・・これには以下の情報が含まれます:
o    端末情報
Google は、端末固有の情報(たとえば、ハードウェア モデル、オペレーティング システムのバージョン、端末固有の ID、電話番号などのモバイル ネットワーク情報)を収集することがあります。Google では、お客様の端末の ID や電話番号をお客様の Google アカウントと関連付けることがあります

o    ログ情報
お客様が Google サービスをご利用になる際・・・サーバー ログ内の特定の情報が自動的に収集および保存されます。・・・:
§    お客様による Google サービスの使用状況の詳細(検索キーワードなど)
§    電話のログ情報(お客様の電話番号、通話の相手方の電話番号転送先の電話番号、通話の日時、通話時間、SMS ルーティング情報、通話の種類など)
§    インターネット プロトコル アドレス
§    端末のイベント情報(クラッシュ、システム アクティビティ、ハードウェアの設定、ブラウザの種類、ブラウザの言語、お客様によるリクエストの日時、参照 URL など)
§    お客様のブラウザまたはお客様の Google アカウントを特定できる Cookie
o    現在地情報
・・・現在地に関する情報(携帯端末から送信される GPS 信号など)を収集して処理することがあります。Google は、たとえば、お客様の端末のセンサー データから提供される近くの Wi-Fi アクセス ポイントや基地局に関する情報など、他にもさまざまな技術を使用して現在地を判定することがあります

o    固有のアプリケーション番号
サービスによっては、固有のアプリケーション番号が割り当てられています。この番号とお客様のインストール情報(オペレーティング システムの種類、アプリケーションのバージョン番号など)は、お客様が当該サービスをインストールまたはアンインストールする際に Google に送信されることがあります。また、当該サービスが Google のサーバーに定期的にアクセスする際(自動更新の際など)にも送信されることがあります。

o    ローカル ストレージ
Google は、ブラウザ ウェブ ストレージ(HTML 5 など)やアプリケーション データのキャッシュのようなメカニズムを使用して、収集した情報(個人情報を含む)をお客様の端末にローカルに保存することがあります

o    Cookie と匿名 ID
お客様が Google サービスにアクセスされると、Google はさまざまな技術を使用して、情報を収集して保存します。その際、Google からお客様の端末に一つまたは複数の Cookie や匿名 ID を送信することもあります。広告サービスや他のサイトに表示される Google 機能のように、Google がパートナーに提供しているサービスの利用の際に、Google が Cookie や匿名 ID を使用することもあります

 そして、こうも宣言する。

お客様が Google プロフィールで指定された名前を、Google アカウントを必要とする Google のすべてのサービスで利用することがあります。さらに、Google は、以前にお客様の Google アカウントに関連付けられた名前を置き換えて、すべての Google サービスでお客様を一貫して識別できるようにすることがあります。他のユーザーがお客様からのメールやお客様を識別するその他の情報を既に取得している場 合、Google は、当該他のユーザーに対し、お客様が公開している Google プロフィール情報(お客様の名前や写真など)を表示することもあります。

 回りくどい言い方をしてるし、普通の人は読みもしないだろうが、要するに、

・googleのサービス使用に関わることは、通信内容は勿論のこと、web検索履歴や個人のPCに至るまで収集保存する。

・google アカウントを複数持ってても全部紐付きにして、一元管理する。

・電話番号やe-mailアドレスも、全部その一元管理に入る。

・本人のものだけでなく、コンタクト相手先まで、ぜ~んぶ登録しちゃう。

 とまあ、そういうことです。 

 従って、アンドロイド仕様のスマホを使うとどういうことになるかは一目瞭然。

 その他の携帯電話でも、組み込まれたgoogleアプリが、移動履歴だって何だって自社サーバーへ送信して保存しちゃうからね、と仰ってる。携帯電話用のgoogle mapがしつこくGPS現在位置機能をonにせよと迫ってくる理由はそこにあるのだろう。

 なにしろ、「ストリート・ビュー」用の画像撮影中に、そこらへんに飛び交っている無線LAN通信内容を「手違いで」傍受して記録しちゃったと仰る会社だ。

 それが本当に「手違い」だったんなら、そらーもう、もっと大変だ。

 何しろ、画像記録と電波傍受記録の機械の区別も付かない連中が、街を走ってたのはアルバイトにせよ、この会社で働いてるのだ。そういう連中が、一元化された個人情報を扱うということになるのだから。

 因みに、この収集作業には、パスワードも含まれていたとのことである。凄い「手違い」だ。

 でも、安心して欲しい。彼らはちゃんとこうも宣言しているのである。

Google は、個人情報に対するアクセス、利用、保存、または開示が以下の理由で合理的に必要だと誠意を持って判断した場合、その情報を Google 以外の企業、組織、または個人と共有します

 誠意を持ってと仰ってるんだから、信用しなければ、ね。

 でも彼らが「合理的」と判断しさえすれば、洗い浚い・・・ということになるかもしれないことだけは、予め承知しておこう。

 googleは、何故今、このような宣言をしたのだろうか。頑是無い日本人は「誠意を以て対処することを宣言した」と思うだろうが、違う。

 今回の宣言で最も重要なのは、詳細な個人情報収集に関してgoogleは完全に免責の権利を手に入れたということなのである。

 今後googleのサービスを利用する人々は、当然これらの方針を受諾したものと認める、それがいやなら使うなということなのだ。

 彼らはそういった情報を外へ提供することがあると、明確に宣言している。

 その行為に意義を唱えるとすれば、論点はそれが「合理的に必要と認められたか」どうかだけに絞られる。そして、「合理」性に対する定義は、ない。

 さる記事に、こうあった。

 「Facebookは人々のデータを収集し、それを通貨として扱っている。通貨というのは、人々が“無料の”サービスを利用するのに支払う価格なのだ。」

 googleが、未来永劫に「無料」サービスを続けるとは、ぼくは決して考えていなかった。ただ、その将来は、突然の有料化だろうと思ってた。

 彼らが一人一人に家畜のような「タグ」を付けるという行為が可能であることには、気付いてた。しかし、堂々とやるぞと宣告するとまでは思っていなかった。

 今回の彼らの宣言はぼくにとって、「東京電力の言う意味合いでの」想定外であった。

 (本件にご興味の向きは、こちらもどうぞ)

 「GoogleはIEのプライバシー機能も回避していた---Microsoftが非難」にご興味の向きはこちらへ。

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