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2012年1月25日 (水)

ネクタイは何故、礼儀、なのか

 どういうタイトルであったか、その内容が何だったか何も覚えてないが、随分若い頃(したがって、昔々)に呼んだ本の中に、こういうような内容があった。

 将来の出世を自他共に認める若手のエリート社員。夏の暑い日彼は、上着は勿論のこと、ネクタイも外してバリバリ仕事に励んでた。部長に呼ばれ、彼は即座に部長席に行った。
 それまで書類に目を通していて、ふと目線を上げて彼を見たその部長はこう怒鳴り付けた。
 「失礼な!君は部長の前に来るのに、ネクタイも着けんのかぁあ!!」
 それ以来、将来を嘱望されていたその若手は、いつも自分のネクタイの有無を確認するばかりとなり、とうとう使い物にならなくなってしまった・・・というお話し。

 満更作り話でも無かろう。あり得る話では、ある。

 だからエリートなんてものは、と憎まれ口を叩くのがぼくの本来だけど、今回はそうではなくて、「それ、なんで?」。

 以前に書いたこともあるような気がするが、まあいいや。

 フランス語でカッターシャツを「chemise シュミーズ」と言う。フランス語を習い始めた折、「彼は青いシュミーズを着ています」というような練習問題が、実に気恥ずかしかった。

 今どうなのかは知らないが、僕らの世代にとってシュミーズとは、女性の肌着を指していた。

 シュミーズとスリップの違いは、今に至るまで知らないけど、女の子のスカートの下からシュミーズの端がのぞいていたりすると、「お、シミチョロ」と、こそこそオトコ仲間で言い合っていたことを思い出す。

 エアコンなんかありゃしない時代、夏の暑い日、窓を開け放したままで、オバハンがシュミーズだかスリップだかの姿で昼寝したりしてた。

 chemise というのは、肌に直に付けて(身体を守る)ものというのが、単語の定義。要するに、肌着である。

 本来的にどういう意味を持っているのかまでは知らないが、そのchemiseにネクタイを着けると、少なくとも下着姿ということにはならないというのが、西洋社会での解釈であるらしい。

 よう分からんが、日本で坊さんは袈裟衣を纏うのが本来だけど、輪っかみたいな「お袈裟」を首から掛けることで衣の代替をしているのと似ているんだろうか。

 そーゆーよーなわけで、ぼくが行くことのないような高級レストランでは、ネクタイしてないと、「それは、ちょっと」と窘められることになる。

 とは言え、要するに「下着」でなければ良いわけだから、お洒落なシャツだったりすれば、ネクタイ無しでもOKということになる。その境目がどの辺りなのかは、知らん。

 それは不公平ではないか。女性はどんな場所でも、殆ど下着みたいな恰好でもOKというのは間尺に合わない、差別ではないか!と憤るおとうさん、あなた、どっちがお好みですか?

 この問いに対する答えは、二極分化するだろう。
 「そらぁ、もう!もっと露出して!」か、
 「あんまりモロは、どうも、ね」、か。

 以上は所詮オトコ目線ではあるが、
 「ヨーロッパの男性って、日本の男性と違って、女性を尊重してくれるのよ、ね~heart」と仰る大和撫子の皆様は、さてここで、どういう感想をお持ちになるのか。興味津々。

 


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