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2012年2月28日 (火)

もうマドモワゼルと呼ばないで! Ne m'appelez plus jamais "Mademoiselle"

 行政文書からmademoiselle マドモワゼルという語が消える。この語は差別用語であるとして、従来より一部のフェミニスト団体からやり玉に挙がっていた。

 以前にも書いたように、マドモワゼルという語は、「お嬢さん」ではない。
 単に、「現在配偶者のいない女性」を現す語である。

 受け取った手紙の署名に例えば、Mademoiselle Thibaut マドモワゼル・チボー とあるのを見て、差出人が妙齢のお嬢さんであるに違いないとわしみたいな孤独なおっさんが密かに心躍らせるのは自由だが、実はろくでなし亭主を力ずくで叩き出して以来現在に至るまで独り身の、屈強な八十歳の女性であるかもしれない。

 自己紹介する時や電話を掛けた場合などでは、フランスでは自分の名の前に、madame/monsieur/ mademoiselle いずれかを付けて名のる。上記の例だと、「私はマドモワゼル・チボーです」或いは「私はマダム・チボーです」となる。

 男性は配偶者の有無に拘わらず一律「monsieur」でいいのに、女は配偶者のありなしを「madame」或いは「mademoiselle」と区別して書かなければならないのは差別であるというのが、今回措置の論法である。

 序でだが、既婚女性は「結婚前の姓」を必ず併記することになっていたのも廃止される。山田花子さんが鈴木さんと結婚して鈴木花子さんとなったとすると、「姓=鈴木、名=花子、旧姓=山田」と旧姓明記するいった具合である。

 戸籍制度がないフランスとしては、女性が直系家族の姓を書き足すことは故無いことでもないのだが。

 「旧姓」は、nom de jeune fille = name of young girl 。
 これがヤン・ママのお気に召さなかったのかどうか、そら知らん。

 で、マドモワゼル表記がなくなってどうするかと言えば、全てマダム(madame)に統一される。三歳の女児も「マダム」となる。

 これが一般化すれば、一々相手の女性が既婚なのか未婚なのか、呼称に気を遣わなくて済むので有り難い話ではある。英語圏では既に、Ms.という言い方が一般になっている。

 西欧語で女性を指し示す時に既婚/未婚の区別をはっきりさせるようになっていたのは、それはそれなりの理由があったはずで、今の世の中では、そんなん、どっちゃでもええんちゃうのという風潮になってきたということの現れなのであろう。

 それがどういう風潮なのかという考察を書き出すと、また横道に逸れた馬鹿話になるので、自粛する。

 

 以下、2月23日付のパリ市広報より。

Une circulaire du 1er ministre datée du 21 février préconise la suppression de la mention "mademoiselle" ainsi que du nom de jeune fille des documents administratifs. Ainsi, la situation matrimoniale des femmes ne constituera plus un élément d'état civil. Les formulaires déjà imprimés pourront toutefois continuer à être utilisés jusqu'à épuisement des stocks.

Un "mademoiselle" contraignant et discriminant

C'était une revendication de certaines associations féministes qui y voyaient la survivance d'une scandaleuse discrimination entre les hommes et les femmes, ces dernières se retrouvant obligées de préciser leur situation matrimoniale, notamment dans les documents officiels. Car si un "monsieur" ne préjuge pas de la situation marital de l'intéressé, le fameux "mademoiselle" fournit à l'inverse ce renseignement personnel spécifique.

Mais rien de très nouveau finalement, puisque dans le Code civil ces dispositions existaient depuis une loi de 2002.

"Nom d'usage" et "nom de famille" plutôt que "nom d'époux" ou "nom d'épouse"

La circulaire précise également que la mention unique "Nom d'usage" doit remplacer les mentions "Nom d'époux" et "Nom d'épouse" qui sont jugées inadéquates car ne tenant pas compte de la situation des personnes veuves ou divorcées qui ont choisi de conserver le nom de leur conjoint ou de leur ex-conjoint.

 

 

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