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2012年3月28日 (水)

モンマルトルのサクレ・クール寺院 La Basilique du Sacré Coeur de Montmartre

 パリ北東部に小高い丘がある。

 パリで一番高い場所と言うが、なに、標高は130m。

 オペラ・ガルニエから北へ歩いて半時間ほどでモン・マルトルの麓に至り、そこはピガールと呼ばれる歓楽街。キャバレー、ムーラン・ルージュ Moulin Rouge で知られる。

Moulin_rouge

 Moulin Rouge というのは「赤い風車」という意味で、単なるキャバレーである。

 この辺りから坂がきつくなり、上り詰めたところにモンマルトルのサクレ・クール寺院がある。

 わざわざ「モンマルトルの」と付け加えているのは、「サクレ・クール寺院」というのは、「ノートルダム寺院」と同様、あちこちに存在するからである。

 以前にも書いたけど、サクレ(Sacré)は聖、クール(Coeur)は心の謂い。
 従って、聖心女子学院というのは、サクレ・クール女子学院とも言い換えられる。

 んなことはどーでもいい。

 この麓からきつい坂道を上っていくのが巡礼者の心得なのだろうけど、単なる観光客にもなかなか楽しめる行程ではある。特にユトリロがお好きな方には。

 急な坂道の急な階段を上っていく途中でふと足を止め、古いアパートの壁に掛かっているランタンを見て、誰かの絵で見たことがあるような…そんな気分に浸るのは、心地良いひとときである。

 その行程の写真をぼくは持っていないので、残念だけど、景色をご披露できない。

 モン・マルトルの語源は Mont des Martyrs だそうで、montは山とか丘だが、martyr と言う単語が殉教者の謂とは知らなかった。ちなみに辞書に拠れば、形容詞として使われる場合は「不当な扱いを受けた犠牲者victime de mauvais traitements」だそうな。

 そう、この丘は、サン(saint=聖)・ドニがそこで首をはねられ、そのはねられた首を自ら抱えたままでさらに北へ数キロ歩いて絶命したという伝説で名高い。

 フランスの教会巡りをしていると大抵入口に歴代聖人の像がアーチ状に彫られている。その中に他とは異なり、自分の首を手に抱えている像が見られたなら、それは殉教者聖人、サン・ドニ。

 パリ中心街に近い別の場所にサン・ドニ通りというのがあって、どういう加減かそこは、昔は街娼で名高い通りだった。今はもう、夜の姫君達の姿をそこで見ることはできない

 話が逸れた。

 モン・マルトルの丘の上に威風堂々と聳え立つのが、パリでは珍しいビザンチン様式の「モンマルトルのサクレ・クール寺院 La Basilique du Sacré Coeur de Montmartre」。

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 天気が良ければパリが一望できる。

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 寺院前の広場を少し西側に歩くと、木立と屋根越しにエッフェル塔が見える。

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 この寺院、正面を眺めるだけでなく、ぐるりと周囲を回ってみるのも一興。

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 これは裏手。

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 この写真とは反対方向に向かう道はテルトル広場に続く。

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 テルトル広場には自称「画家」達がいっぱいたむろしていて、身過ぎ世過ぎのためにであろう、盛んに「似顔絵はいかが」と勧めてくる。風景画も展示即売している。

 目利きの方なら、三十年後くらいに価値が出そうな絵を買ってみるのも、これまた一興か。

 ちなみに、この丘の裏手にはパリ市内唯一の葡萄畑がある。
 だからゆーて、どっちゅーことない。畑があるだけ。

 と、それから、ラパン・アジル Lapin Agile つー、いわゆるシャンソニエがある。単なる「歌声喫茶」みたいなもんだ。エディット・ピアフとかシャルル・アズナブールなんかの「『お』シャンソン」が聴けると思ったら大間違い。感覚的には「民謡酒場」みたいなもんだと承知して置いた方がよい。

 

 

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