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2012年5月 4日 (金)

銀行に行ってきた/フランス気質

 ぼくのこちらでのメインバンクは、フランスのとある銀行。

 帰国が近付いてきたので、いろんな手続きのために赴いた。

 赴いたと言っても、ふらっと行ったのではない。ちゃんと担当者に事前連絡を取り、rendez-vous=予約をとらねばならない。

 日本の常識として五分くらい前に到着したのだが、暫く待たされた。そして、二人の女性が迎えてくれた。

 取り敢えず応接に通されて、ちょっとだけ四方山話。ぼくの知ってる日本の銀行員は慇懃な態度を崩さないが、こちらは結構くだけてる。

 最初に、わしフランス語下手だからゆっくり喋ってね、日本語で会話できるなら有り難いんだけどと、大体この手の場面では常套手段としている文句で切り出したら、あら、あたしも日本語の勉強しようとしたことはあるのよ、manga を見ながら字幕で勉強しようと思ったんだけど、なかなかうまくいかなくて日本語は上達しなかった、と返してきた。

 口調を含め、そういう切り返しが瞬時にできるかどうかが、フランスではビジネスの行方を決める。いや、ぼくは「ビジネス」と言えるほどの取引先ではないのだが、こっちの人間はそういう風に反射する。そうして、相手と意思疎通を図ろうとする。

 多少は言葉を操られるならばそういう場面をなんとか乗り切れるが、ピンポン会話ができないと見るや、フランス人は突然冷たくなる。

 いや、冷たくなると言い切るのは不公平だろう。対話ができないのなら、事務だけ済ませてしまおうと現実的に切り替えるだけ。その場面でようやく日本と同じになる…のかな。

 いや、日本だと事務的であっても笑顔を絶やさないが、こちらだと、一転、ホントに容赦なく事務的にコトを進めようとしてしまう。

 パリ症候群に陥ってしまう連中は、この落差に耐えられないのだろう。

 と、冷たい書き方をしたが、その落差に対する絶望感は理解できる。

 一般化して言うのは少々危険だけど、フランス人って、相手とのつながりを結構大事にしてると言えないことはない。

 

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