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2012年6月10日 (日)

パリ民衆の歴史館 カルナヴァレ美術館 Musée Carnavalet

 もう引き払ってしまったアパートの、すぐ近所にあった。

 その建物はずいぶん前から知っていたのだが、初っ端、carnavalet を「カーニバル」と読み間違えて、ずっと知らん顔してた。つくづく、アホである。

 離仏の一ヶ月ほど前に、ここはパリ民衆の歴史を残してあると知り、そんじゃ、まあ、てな感じで訪れてみた。

 建物はルネサンス様式かなんからしいが、わしには分からん。

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 中庭の立派さも、わし不調法で、感じられん。

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 内部は意外に広く、これは昔の貴族の館であろうが、贅沢な暮らしをしていたものだと、このあたりで漸く下世話な批評眼が出始める。(よゐこは追随しないように)

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 各部屋には他の美術館や博物館と同じように、所狭しといろんなものが展示されてて、解説パネルも完備。

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 しかーし、そんなもん一々読んでた日にゃ、日が暮れる。

 最初に目が釘付けになったのが、この絵。

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 おー、なるほど、いかにもパリである、いかにも愛の国、フランスである。

 左右両端に攻守ところを入れ替えた情景が配置されているというのも心憎い構図。

 このフランス民衆の魂と伝統は、脈々と絶えることなく流れ続けておるなー。

 訳の分からん絵もある。

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 描いた奴は足フェチだったのか?

 そうでもあるまい。この絵、とんでもないスケベさを感じる。
 なにしろ、パリの民衆の歴史博物館なのである。

 昔々のマレ地区はこんな風だったらしい。

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 そして、セーヌ川がたしかに生活の幹線だったことが伺える。

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 何とはなしに少しまともな感覚に・・・と思ったら、こんな絵があった。

 題して「水争い」

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 またもや目が釘付け。

 みにくいだろうから部分拡大しとく。(左クリックで大きな画像が出る)

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 これがパリジェンヌの歴史。民衆の歴史は、奥が深い。

 こんな部屋は、ヴェルサイユだろうがフォンテヌブローだろうが、どこにでもある(くらいにしか、わしには見えんです)。

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 いやが上にも、目線を乳に惹き付けようとする衣装。エロさ満載。
 しかし、乳首はだいぶ下の方に垂れているもの見受けられる。

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 今時のファッションも胸の谷間を強調してるのが多いが、そのうちこんなのになっていくんだろう。そういう意味では、実に先端的なファッションが昔からあったと言うべきか、それとも・・・

 下は、等身大の絵。正直、びっくりした。ほんもの「みたい」に見えたのだ。

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 今では跡形もなくなってしまったバスチーユの城の模型。以前にヴァンセーヌの城をご紹介したが、似たようなもの。そして、両方とも政治犯や思想犯の牢獄として使われた。

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 その城は、こういう風に攻められたらしい。

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 断頭刑が民衆の娯楽であったことがよく分かる一枚。

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 その娯楽の果てに出されたのが、有名なフランス人権宣言。

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 この絵は教科書で見たことがあるはずなのだが、中央上空に浮かぶ目玉には気付いていなかったのか、単に看過してしまっただけなのか。

 そして、王侯貴族が追放された後に待っていたのは、

 破壊のための破壊と、泥棒略奪の横行。

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 「ナポレオンのデスマスク」と書かれていたように記憶するのだが、ナポレオンのデスマスクはよそで見たことあるような気がする。記憶違いかも。

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 ナポレオンが遠征するときに携行していた数々の品。

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 中世期のシテ島には、橋は四本しかなかった。そして、その橋の上にも家が並んでいた。

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 今は自動車専用道路になってしまっているセーヌ川沿いの道は、かつては人々の暮らす場所だった。

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 その川沿い自動車専用道路に、たくさんの横断歩道と信号を設けて、川縁を歩行者の手に戻そうという計画がパリ市で進んでいる。

 そんなことになれば、行き場を失ったクルマでパリ市はますます混雑し、大気汚染がひどくなるだろう。

 電気自動車autolibは、その直近未来を見込んだ上での施策であったのか。

 中途半端なことをせずに、いっそクルマを皆しめだして、こんな昔の風景に戻してしまうのも一案かも知れない。

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 そんなことをつらつら考えながら巡るには、うってつけの美術館である。

 Musée Carnavalet
 23 rue de Sévigné 75003 Paris

 

 

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