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2012年7月13日 (金)

パリのパーキングメーター

 パリでは、少し広い通りなら、大抵道路沿いにパーキングエリアがずらっと並んでいて、パーキングメーターでチケットを買えば二時間まで駐車できる。

 四半世紀前に比べれば、路上駐車スペースは圧倒的に増えた。違法駐車があまりに多く、どうせ駐車するのならカネを取ろうという現実的な解決策だったのだろう。一方通行の道がむちゃくちゃ増えたのは、多分そのせいだろうと思う。

 ところが、せっかく用意された駐車スペースだが、駐車車両の大半が駐車料金を払っていない。Le Figaroによれば、パリ市内でまじめに払われているのは一割だとか。

 昨年半ば過ぎ辺りからだったろうか、それまでに比べ路上駐車の取り締まりが随分厳しくなった。退勤途上のバスチーユ広場辺りでは、罰金支払命令書の束を持った警官をしょっちゅう見かけるようになった。チケットなしで駐車している車に、片っ端から罰金支払命令書を置いていく。

 国家の赤字補填の一環なんじゃろなと勝手に想像してた。駐車違反の罰金が五割以上値上げされて取り締まりが「ペイ」するようになったからなのかもしれない。レッカー車も頻繁に見かけるようになった。

 パリの路上パーキングエリアでの無賃駐車は、ぼくも何度かやってる。ケチったわけではない。払えないからだ。

 パリのパーキングメーターは現金を受け付けない。「moneo」というカードが必要で、それをもっていなかったからだ。他の街のパーキングメーターは大抵現金を受け付けるので、その場合は必ずパーキングチケットを購入していた。
 じゃあパリ市内ではと言うと、仕方ないので基本的には地下駐車場を探すことにしていた。

 パリを離れる数日前、短時間路上駐車する必要に迫られて、ダメ元でパーキングメーターを見たら、そこではクレジットカードが使えるようになっていた。

 ぼくにはそれが初の経験だったが、Le Figaroによれば、パリ市はクレジットカード対応の機械を試験的に設置してきて、結果が良好なので今後はこれを増やす方針だとか。

 この施策、遅きに失したと言うべきか、それともギリシャ債務危機で苦境に陥っている銀行を助けるために、手数料徴収の機会を増やすという国家方針で渋々腰を上げたのか、それは知らん。

 2010年のパリ市駐車料金徴収額は47百万ユーロだったという。その額が本来の一割でしかなかったという乱暴な前提で考えるなら、100%徴収できるようになれば、4億ユーロを超えることになる。

 そこまで楽観的に考えんでも、料金支払いがせめて倍になれば、最低でも50億円程度の増収になる。

 機器購入、システム変更など、初期投資は馬鹿にならない額に上るだろうが、一旦償却が済めば、あとは不労所得となる。

 ヒステリックに「取締強化」で済ませるのでなく、「どーしたら払ってもらえるんかねえ」と動機付けを工夫するのが、オトナの対応というものだろう。

 日本人も、「煙草は絶対イカン」という頭ごなしのファッショ的な発想でなく、「どーしたら共存できるんかねー」と、アウフヘーベン的思考を、すこーしでも取り入れたら、と思うのだけど。

 これ、我田引水?

 

 

 

 

 

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