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2012年9月 5日 (水)

長寿の秘訣

 「彼女はころころと笑った」という表現を初めて見たのが誰の小説の中でだったのか、覚えていない。

 ころころと笑うというのがどういう状態を指すのか、今でも正確には知らないけど、大口を開けてがはははと笑うのでなく、袂で口を押さえて俯きながらひそやかに笑うでなく、軽く口に手を当てて「ホホホ」に近い、でも気取りを取っ払った感じじゃなかろうかと勝手にイメージしている。

 箸が転んでもおかしい年頃という表現がある。ことほど左様に女というものはよく笑う。

 男と女の寿命の差というものは、この辺りに起因しているものなのかもしれぬ。

 笑いがNK細胞(キラー・ナチュラル)を活性化させるというのは、今では多分定説なんだろう。

 笑いにも高尚なものと低俗なものがあるが、笑いの質でNK細胞の反応は異なるのだろうか。吉本で笑った人の免疫力が上がったという調査があるから、どうやら上品下品といった質というものは問われず、とにかく笑ったものの勝ちらしい。

 「越後屋、おぬしもワルよのう」
 「いえいえ、お代官様こそ」
 二人揃ってわっはっはと笑うのは、水戸黄門なんかでお馴染みの景色。

 他にも、「悪い奴ほどよく眠る」てな言い回しがあり、二つ合わせてみれば、悪い奴等の方が健康で長生きできることになってしまう。

 なんだか間尺に合わんが、存外実態なのかもしれん。

 こんな小咄もNK細胞活性化に有効なのかどうなのか。

 ある日、ブレジネフが湖でボートに乗っていたら、バランスを崩してボートが転覆し、彼は湖に投げ出された。

 近くで魚を捕っていた漁師が、ブレジネフを自分の船に救い上げた。

 ブレジネフは濡れた身体で感激しながら言った。
 「君はわしの命の恩人だ。願い事は何でも聴いてやる。言い給え」

 すると漁師は、ブレジネフの耳元で小声で言った。

 「お願いです。あなたを救ったのがわたしだということを、決して誰にも言わないで下さい」

 

 

 

 

 

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