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2012年9月29日 (土)

フランス 失業者300万人突破 その2

 失業者と言っても、いろんなニュアンスがある。

 日本で「失業」と言えば、既に長期間喰うに困ってるか、これからそうなるという深刻な状況をイメージするのだが、ここでいう失業者とは、過去一ヶ月間の求職者数を表しており、必ずしも300万人が長期間食うに困っている状況というわけではない。

 この一ヶ月間に一度でも働いた経験のある求職者数は、正確な数字は忘れたが、400万人台の半ばだったろうか。

 フランスにはCDD (contrat à durée déterminée)と呼ばれる有期間労働契約形態がある。雇用契約を結ぶに当たり、職務内容と共に雇用契約期間を限るもので、単発プロジェクトや、正規従業員の産休・怪我等々で一時的に人員の穴埋めが必要な時にCDD契約で人を雇うケースが多い。

 期間契約である点が、日本で言うパートタイマーとは根本的に異なっており、日本に同様の雇用形態があるのかどうか、ぼくは寡聞にして知らない。

 そういう具合に労働市場は随分流動的だから、日本で言う失業とはインパクトは大きく違っている。

 フランスではいろんな手当が厚いせいなのだろう、求職者の方もそれほど必死ではない。大卒の就職率はあまり高くないのに、給料は最低2200ユーロはないと、などとほざく若者が多い。

 求職者がこれだけ多いというのに、実は人手不足でもあるのだ。

 エレクトロニクス分野で人が足りないのは日本と同様だが、家事の介助や調理の分野でも人手不足らしい。

 家事の介助なんてのは給料が安いから不人気だということは容易に想像が付く。その他の分野では、「資格」がないのが大きなネックとなっている。

 フランスはdiplome=資格社会。diplomeがないと就職に難を来す。

 diplomeといっても、ちょいと講習を受けるだけでOKのものはいくらでもあるので、政府は失業者にそういう講習を施しているのだが、その反面、驚いたことに、高校履修率は低下の一途なのだそうだ。

Photo  

 この十年間で、未修率は11%から16%に上昇したという。
 三十年前なら中卒就職で何の不思議もなかったフランスではあるが、さすがに今の時代では。

 蛇足ではあるけれど、失業率とか失業者数を語る場合、日本に住んでいると見落としがちな点が一つある。

 移民である。

 そして、統計上に出てくる求職者数に、不法滞在の移民は当然含まれていない。

 

 

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