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2012年10月24日 (水)

革と化繊

 化繊の鞄を長期間使い続けると衣服の擦れた部分がてかてかに光ってくると聞き、即座にそれまで愛用していた機能的な化繊の鞄を捨てて革製に乗り換えた女性がアナウンサーだったのかジャーナリストだったのか、もう覚えていない。

 よしんばそれが吉永小百合であろうと櫻井よしこであろうとAKB48の誰かであろうと、ぼくにはどうでもよいことである。(これらの人たちではなかったけど)

 その話を読んだ時、ふーん、そういう視点もあるのだなと改めて感心した。

 石油由来の化繊製品は好みのままに機能的なものが作れる反面、コンクリートの建物と同様、使用を開始した途端にすり切れ古ぼけ始め、挙げ句の果て、どこか一ヶ所が駄目になると捨てざるを得なくなってしまうことが多い。

 革製品は使い込めば、それは勿論汚れも付くし古びていきはするのだが、石造りの建築物と同じく、ぴかぴかの若さを失うのと引き替えに年輪を吸い込み歳年相応の風格を醸し出していくだけでなく、度重なる修復にも耐え得る。

 この違いはどこに由来するものなのだろう。

 フランスの高級皮革製品はもともと馬具から出発している。ファッションでそうしょっちゅう買い換えるものではなく、長期間使い続けられることが肝要であった。

 皮革製品というのは使い続けらることが念頭に置かれ、工業製品は売るためだけに作られているという出自の違いからなのだろうか。

 皮を剥ぎ取られる牛や豚の身にもなってみろという動物愛護者の声にそっぽを向く気はないが、利権争いに巻き込まれて地下深く吸い込まれていった何百万人もの無辜の民の血が怨嗟の圧力で噴出させているかの如きアブラの方がより博愛的だと思えと言われても。

 けど、まあ、小賢しい理屈とはじぇんじぇん別の次元で、小市民にはお財布の事情というものも厳然としてあるわけであるからして、取り敢えず見掛けが一桁安い化繊製品の方に自ずと手が伸びるのもやむを得ぬ仕儀ではござらぬか、なあ、ご同輩 (・・*)ゞポリポリ

 

 

 

 

 

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