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2012年10月 3日 (水)

税金上がる、物価も上がる、フランスも住みにくくなってきた?

 既に一般TVA(付加価値税)は19.6%から21%に引き上げられた。

 小麦など穀物価格は随分前から上昇の一途を辿っている。

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 十月からはガス代が7%値上げとなり、一般家庭での支出は年間1000ユーロ増となるとTF1が報じていた。

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 とは言え、この12年間でのガス代上昇は最低賃金の伸び率を下回っているよと付言する。

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 更に、他の欧州主要国と比べれば、ドイツに次いでフランスはまだまだガス代の安い国なんだよと諭していた。

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 例によって細かい根拠は提示されていないが、「そーかー、んじゃ我慢すっか」と思った人が多いのかどうか、そらぁ知らん。

 オランドという人も、随分過酷な時期に大統領を引き受けたものだと些か同情の念を禁じ得ないが、それにしても、増税を含め、よくもまあこれだけ果敢に緊縮財政を打ち出せるものだと感心する。

 これは2017年へ向けての国家財政均衡への戦いであると、オランドは宣言し、増税と共に政府支出切り詰め策も提示。

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 文化スポーツ等々関連支出をこれだけ切り詰めるとしている。この表にはないが、教育と医療費への支出予算は逆に引き上げているところがエライ。

 更に国会議員の報酬引き下げにも着手。日本も見習え!

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 軍人削減はこの十年間で以下のように。

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 軍隊をこんなに縮小したら、テロから暴動から、いっぺんに何もかもが生じたらどうすんねん、対処でけへんぞ!と危機を叫んでるオッサンも勿論いる。

 この心配は故無しとしない。

 昨年の7月14日の軍事パレードで、軍隊がリビアに出払っていたためショボい空軍、陸軍しか拝謁できず残念な思いをしたぼくである。実感として分かる。

 折しもMali政府が内戦収拾に国連軍派遣を要請し、利権確保を狙うフランスとしては当然出兵しなければならない。

Mali

 この時期にムスリムの一斉蜂起なんかが起ころうものなら、と考えるなら、確かに不安だろう。「攻め入る」のを当然と考えるなら、「攻め入られるのも当然」と考えねばならない。

 だからといって、こちらからは攻撃しないんだから、攻撃される心配はないよねという脳天気な考え方が国際政治で通用しないということは、昨今の中国の姿勢から日本人も些かは学んだことだろう。

 口当たりの良いことばかり言っていたオランドという人、意外にやるなというのが率直な感想。大統領の任期五年という制度が強い後押しとなっているのは間違いない。5年後までに確実な成果を出せばよい。この辺りが日本の事情とは大きく異なっている。

 姿勢としては彼を褒めて差し上げたいが、緊縮一方の財政に国民が付いていくかどうかは別問題。更に、選挙戦の折に公約した富裕層への所得税強化。こいつは大衆には間違いなく受けたが、さてそれが吉と出るか凶と出るか。

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 今の為替レートで言うなら、年収1500万円以上に対しては、それを超えた分に45%の課税、年収1億円なら同様に75%の課税。

 適用されるのは給与所得に対してのみとは言え、早々に「ベルギー国籍を取得する」と宣言した大金持ちもいれば、ロンドンに居住地を移そうとしている大金持ちもいるらしい。

 ベルギーは良いとして、英国はユーロ未参加国なので、ユーロを中心に考えるなら為替の問題がついて回るのだけれど、ロンドンへ移住する連中はその辺りをどう折り合いを付けるつもりなんだろう。
 永住しても良いと思っているのかもしれない。

 ショパンが何の苦もなくポーランドからパリへ移って来られたように、欧州内での居住地の移動というのはぼくら日本人が考えるより、ずっと自由だ。

 英国に移住した連中のさしあたっての問題は、フランス人がイギリス飯に馴染めるかどうか、なんじゃないかなぁ。
 でも金持ちの移住を追いかければ儲かると踏んでフランス人調理師も今以上にロンドンに渡っていくことだろうから、あんまり大した問題にはなりそうもないか。

 財政が厳しいのなら、せめて煙草を盛大に売って過剰なまでの税金を財源に充てれば良さそうなのに、その煙草もまた値上げ。

 しかも、

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 オーストラリアで売られている煙草はこんなパッケージだそうな。

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 フランスでもブランド名を表に出さない、こんなパッケージに切り替えていくんだとか。

 ヘビースモーカーはこういう嫌がらせにも耐えて、じっと身を潜めていなければならない。 

 日本で喫煙者が納めている税額は年間2兆円。
 ホンキでこれを抹殺したなら、その代替財源をどこに求めるつもりなんだろう。

 ・・・ごまめの歯ぎしり・・・とのご批判は甘んじて受け容れますです、ハイ。

 

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