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2012年10月10日 (水)

フランスの学校事情

 それが一般的なことなのかどうかは分からないが、学校荒廃のニュースを時々目にする。

 教師や同級生に対する暴力暴言、いじめ等々。

 いじめなんて根が陰湿な日本人の専売特許かと思っていたが、そうでもないらしい。

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 harcelemnt はハラスメントの謂。一割の生徒がいじめの経験者というのは俄に信じがたいが、ぼくが直接聞いた範囲だけでも、パリ郊外に住んでいる社員二人の子供がカツアゲ被害にあっている。

 いじめを苦にした女子中学生がアパートの八階から身を投げ、親父さんの乗っている車のすぐそばに落下したとのニュースには、言葉を失った。

 いじめにあった子供は自殺の危険度が4倍になるという。

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 その四倍というのがどういう測り方なのかは、例によって知らん。

 小中学校での留年が37%だというのにも驚かされる。

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 あまりに凄い数字なのでい念のためwebに当たってみたら、「小学校で17.8%、中学校で23.5%」とFigaro電子版に書かれている。

Au niveau de l'école primaire, la France affiche 17,8% de taux de redoublement quand la Grèce est à 2% ou l'Autriche à 4,9%. De même, au niveau du collège, les taux de redoublement vont de 0,5% en Finlande à̀ 31,9% en Espagne quand il est de 23,5% en France.

 数字が違うなと思ったら、2011年2月の記事だった。
 Plateforme française d'ouverture des données publiquesというところに今年の数字があるようだが、もうそこまで調べる気にはならん。いずれにせよ、ダブってる連中は結構沢山いるというのは事実のようだ。

 これらがサルコジ政権時代の、経費削減政策に伴うく教員削減の影響なのかどうかは分からないが、大統領オランドは教師を増やし授業時間も増やすと決めた。

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 semaine de 4.5 jours というのは、これまで授業は週4日制だったのを4.5日にするというもの。現在水曜日は学校は休みで、登校日は月火木金の四日だけ。

 さてその0.5日を水曜に当てるか土曜に当てるか。

 そんなもん、水曜に当てるべきに決まってるじゃないかと大方の日本人はお思いだろうが、子供の送り迎えをどうするかというのが親の側での大きな問題となる。

 また、水曜の学校休日は単に遊び呆けるためのものではなく、コンセルヴァトワールにバイオリンを習いに行くとかバレーを習うとか、或いは外国語の習得に当てるとか、そういう活動に当てるというのが本来の趣旨で、中の上以上の家庭ではそうしているはずだから、ガッコのべんきょー時間が増えるのを単純に歓迎する声ばかりでもない。 

 学校、と言うより、若者の荒廃の原因は教育時間の短さもさることながら、facebookとかtwitter、ケータイSMSの爆発的普及が根本的な原因だとぼくは睨んでる。

 その状況は日本でも同じだ。

 きちんと論理だった文章を好まず、てきとーにその場限りの気分だけを発信し、その脈絡も根拠も深く考えないままに気分で応答する習慣を身に付ける人々が増え続けている。

 そういう連中は、ヒマさえあれば、否、暇を作っては端末を開いている。彼らのそういった行動はおそらく殆ど強迫観念に近いものだろう。

 ここに、昨日書いた脳科学のテクノロジーを目一杯ぶち込んで活用しようとする輩が出てきたら、さーてどうなるんだろう。

 

 

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