« 不景気 | トップページ | 中国の話題二つ »

2012年10月14日 (日)

疲労困憊

 障子を張り替えた。

 たった一張り替えるのに半日かかった。
 と書けば、嗤われるだろうな。事情を知らなきゃぼくでも嗤う。

 張り替え作業は初めてではない。ウチのバカ猫が破るので、仕方なしに何度かやらざるを得なかった。

 これまで面倒臭いからと、中国国鉄も裸足で逃げ出しそうな手抜きで済ませてきた。古い紙を剥がす時もてきとー。どうせ糊で貼るんだからと、桟に残っている糊を丁寧に拭い取りもしなかった。

 塗装や接着剤を施そうとするなら、まず下地をきれいにしておくのが鉄則。分かっちゃいるけど、それでも手抜きしてきた。そのうちきちんとやればいいや、と。

 実は、殆ど紙の残っていない状態になっているこの障子、随分長いこと放置されていたのである。四年以上。

 冬も近づいてきた。もう障子貼りをやらなアカンと、遂に重い腰を上げた。

 必要品をホームセンターで買い求め、道具は揃ったのだが、一つ致命的に不足しているものがあった。

 作業スペースである。

 ぼくの身の丈ほどの障子を寝かせるスペースが無い。無理矢理工面して空きを作ったが、その周囲には漸く歩いて通れるほどの余裕しかない。膝をついて作業することができないのである。

 それでも今回は心を入れ替えて、先ず古い糊を丁寧にとる作業に掛かった。が、うまくとれない。古い糊が何重にも重なっているせいなんだろう。雑巾でごしごしやってたら、桟がどんどんささくれ立ってきた。ささくれがひどくなるだけで糊は殆どとれない。

 一計を案じた。歯ブラシを使ってみてはどうか。

 ふむ、この方が糊はとれる。とれるけど捗らん。

 結局一張り分の古い糊をとるだけで二時間かかった。この間ずっと中腰。

 障子紙を貼るのは早い。早いと言っても、不器用なぼくのことである。紙を全面置いてしまってから、糊に随分ムラがあるのに気付いた。もういいや。

 紙の余った部分を切るのがこれまた難儀だった。障子紙がない時は片手を付いて作業できるが、紙を貼った後は最早手を付く場所はない。完全中腰で上体不安定なままカッターを走らせて耳の部分をとるのだが、結構きつい。加えて、これまた切り込みの入れ方が下手くそなせいで、切れ目からすんなりととれてくれない。その都度屈み込んで小さく追加の切り込みを入れる。

 カットが終わったら、障子は寝かせたまま三時間ほど置くことと指南書に教わった。糊が乾かないうちに障子を立てると剥がれてくることがあるという。
 全くその通りの経験済み。このまま三時間放置せねばならない。

 かくて、障子一枚張っただけでぼくの日曜は終わった。

 目先の楽ばかり追い求めていると、将来必ず手痛いしっぺ返しを喰らう時が来るのだという教訓が身に染みた一日だった。

 でもきっと、喉元過ぎれば・・・になるんだろうな。

 我ながら懲りないヤツであるなあ。

 

|

« 不景気 | トップページ | 中国の話題二つ »

暮らし、雑感」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1205954/47453397

この記事へのトラックバック一覧です: 疲労困憊:

« 不景気 | トップページ | 中国の話題二つ »