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2012年12月26日 (水)

刺身はフランス語でpoisson cru?

 フランスでは、スシは概ねそのままで通用する。サシミもある程度は知られているが、どこでもそのままで通じるほどには至っていない。

 ぼくがまだまだ初々しかった19歳の頃、NHKラジオのフランス語講座で学んだ言葉の一つが、刺身=poisson cru だった。

 poisoonは、魚。cruは、ナマ。

 なるほどそういう風に表現するのかと、その当時は何しろ初々しかったのだ、ラジオの向こうでセンセの仰ることをしっかり頭に叩き込んだ。

 しかしこの表現は大きな誤解を招くということが後年分かった。

 得々として「poisson cruは美味しいんだぜぇ、いっぺん喰ってみろ」と言うと、刺身を知らないフランス人連中は一様にギョッとした顔をする。

 おめーらだって牡蠣や貝類をナマで食うだろうが、これだから自分中心の文化を持つ連中はイヤなんじゃぁと心の中で毒突いていたものだが、実はこの表現があまり適切でないんじゃないかと気付くのに随分時間が掛かった。

 「日本人は刺身を食べます」という表現を上記の言い回しを使うと、「日本人はナマ魚を食べます」、とフランス人には聞こえる。

 ナマ魚、である。

 つまり、刺身を食したことのない外国人にとっては、お母さん熊が川で遡上してくる鮭をパンと手で川岸にはね上げ、それを美味しそうにむしゃぶり食べる子熊達と日本人は同類とイメージされてしまうようだ。

 じゃあ、どう言えば良いかという問いに対する簡潔な表現は、スマンけど未だに分かってない。「皮を剥いで身の部分だけスライスした魚」とでも説明すればよいのだろうけど、それじゃ長すぎてよけいに分からんだろう。

 trancher という単語を使うと、ブツ切り丸太切りの感じになるし…

 「魚をホタテ貝料理みたいにしたヤツ」とでも言えば良いのかなぁ。でも、ホタテも必ず生で食べるわけじゃないし。

 刺身を英語でどう表現するのか知らないが、同じような轍を踏んでる人が世界各国、他にいなけりゃいいんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

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