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2013年1月27日 (日)

アベノミクス

 インフレ、円安、経済成長。

 インフレというのは、貨幣価値を下げること。今日千円で買えたものが、来月には二千円出さねばならなくなるということ。

 (分かり易いように極端に書いたけど、アルゼンチン、ブラジル、第二次大戦後のドイツは実際にそのような状況に陥った経験を持つ)

 貨幣価値の下落とは言い換えれば、今月あなたが一時間働いた価値、つまり労働対価は、来月には半分の値打ちに下がってしまうということでもある。

 そして、貨幣の価値が下がるのだから、よその国、たとえば米国でインフレ率がゼロだとしたなら、今日は1ドルを80円と交換してくれたけど、来月は160円出さないと1ドルと交換してくれなくなる。つまり、為替相場は円安に振れる。

 為替相場で円安になるとどのような御利益を期待できるのだろう。

 よその国の通貨に比べて自国通貨が安いほどに輸出企業が潤う…という古典的なセオリーがある。

 輸出代金千ドルが今日手に入り、銀行で両替してもらえば八万円の収入になる。

 ところが、翌月にドルに対する円の価値が半減したならば、同じ100ドルを銀行に持ち込むと、なんと!16000円に化けてしまう。

 何とも魔法のような。

 ならば、今月100ドルで売ってたものを50ドルにしたところで円換算収入は変わらないのだから、ドル建て価格を値下げしようか。安いからもっと沢山売れる筈。よって、輸出産業は大盛況となる…筈。

 この古典的図式は一定条件下で未だ有効であり、現にあまり注目されていない韓国ウォンはその恩恵を充分に蒙ってきたし、中国元が対ドル・レートを急激に動かそうとしていない理由もそこにある。

 せやけど、円札をバンバンばらまいた挙げ句のインフレ誘引策って、ホンマに大丈夫なんかいな。

 
 
 
 
 

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コメント

自国通貨が安くなって得をするのは、少なくとも一般消費者ではないでしょう。もし得があるとすれば、輸出産業が潤うことによる間接的なものに限られる。結果的に(充分といえるかどうかはさておき)給料が上がるとか。

直接的影響としては、ガソリン値上げのような各種輸入品目の値上がりという困った事の方が圧倒的に多い。エネルギー資源や食料品のような基本的生活必需品の多くを外国に依存するわが国の場合、ゆっくりとした自国通貨高の方が好ましいように思われる。

円安によって日本人の労働対価は当然下がることになる。なんのことはない、各企業は労せずして賃下げを行えたことになるのだ。

更にいえば、今の輸出不振は果たして円高のせいなのか?あまりに急激な円高は確かに災厄ではあろうけれど、世界中の人たちが買いたくなるような魅力ある製品が作れていないのではないか?

必須とも思われない余分な機能をゴテゴテ付け加えた結果の高価なプライスタグにさしたる魅力があるとは思われない。内容で差別化ができないから、価格でしか勝負できなくなっている。何のことはない、自国労働者の中国化を推し進めているだけなのだ。

そして、企業経営者たちは自分の能力不足を棚に上げ、やれ円高のせいだ、政府の補助が少ないからだ、などと責任逃ればかり口にする。急激な円高は過去にも幾度かあった。

その頃の経営者たちは今のようではなかった。一部ではあるかもしれないが、政府に逆らって自社を大きく育て上げた人たちも少なからずいたのだ。

円安の話に戻るが、確かに円安には目先の「棚ボタ効果」はあるだろうけれど、そのしわ寄せは結局一般消費者が負わなければならない。

メディアの扱いを見ていると、「朝三暮四」という懐かしい言い回しを思い出してしまう。猿並みか、トホホ・・・。

投稿: ぼのぼの | 2013年1月28日 (月) 11:16

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