« アフリカの爆弾 | トップページ | 梅の里 川売(かおれ) その2 »

2013年3月18日 (月)

梅の里 川売(かおれ) その1

 奥三河に新城という町がある。長篠城のあったところと言えば、歴史が好きな方には大方の見当が付くだろう。

 その町を更に北へと山の方角へと上っていく分には、道はまあまあで宜しいのだが、県道32号線に入ると、途端に心細くなる。

 川売という村まで片道二時間程度。朝七時には出発するつもりでいたが、ぐずぐずしてたら結局一時間遅れの八時の出で立ちとなってしまった。

 峡谷を縫って流れる道路は渓流を抱えた山が両脇に迫り、道幅は狭いながらも打って付けのドライブコース……なのだが……   

 その昔のオデッセイならもっと気楽に走れたのかもしれない。帰国後のぼくは完全に車の運転に自信をなくしてた。
 デミオの挙動に未だに馴染めないせいもある。

 三十年ほど前に、フランスからスペインに抜ける地中海沿いの道を走ったことがあった。 

 コスタ・デ・ソル、太陽海岸と名付けられたその道は、馬手に断崖弓手にエメラルドの海原という、実に見事な景色だったのだが、その景色を愛でる余裕はなかった。

 その頃運転に自信がなかったわけではない。RENUALT25マニュアルミッション車をぶいぶい飛ばし、五速から二速へいきなりシフトダウンさせてエンジンブレーキの心地よさを喜んでた頃だ。

 しかしコスタ・デ・ソルのカーブの量とその角度は半端じゃなかった。

  狭いこの道を走りながら、何となくその当時を思い出す。規模はまるきり違うけど。 

 そのうち、川の崖っぷちとは反対側の山手沿いに車が沢山縦列駐車しているのが見え始めた。

 どうやらお目当ての「梅の里」に到着したようだ。   

 ようやく駐車スペースを見付けて車を停め、少しばかり歩いて村の入り口の橋へ差し掛かる。

 そこから見渡せる景色では、未だ「梅の里」と呼ばれるに値するものかどうかは判然としない。

Photo

 その橋の欄干に顔を出していた梅の花があった。

 その色艶にしばし見とれてしまった。

 どうやら、ここまで来た甲斐はありそうだ。

 上の写真では切れている左側、橋のたもとには、お約束通りの小さな店がある。

 こういう場所ではそれこそお約束通りに何かを買っていかねばならないが、あいにくぼくは鞄の類を持っていない。帰りに立ち寄ってみるかと橋を渡りきり、村落へ足を踏み入れた。

 
 
 
 
 
 

|

« アフリカの爆弾 | トップページ | 梅の里 川売(かおれ) その2 »

暮らし、雑感」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1205954/50829285

この記事へのトラックバック一覧です: 梅の里 川売(かおれ) その1:

« アフリカの爆弾 | トップページ | 梅の里 川売(かおれ) その2 »