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2013年4月 5日 (金)

Jérôme Cahuzacのウソ

 つい先頃閣僚辞任に追い込まれた元予算相Cahuzacカユザックが、フランス社会党を大いに揺さぶっている。

 国外隠し口座疑惑の追求に「一切そんなことはない」と国会でも啖呵を切っていた彼が、司直の手が入るや、一転これを認めたからさあたいへん。

 面白いと言っては語弊があるが、その後の追求は隠し口座の60万ユーロの出所もさることながら、「ウソをついた」という点に重きが置かれているのに少々驚いた。

 矛先は当然大統領にも向けられ、「あなたは本当は知っていたのではないのか」と詰め寄られたオランド氏は「一切知らなかった。信用してた。疑惑が露わになってカユザックを辞めさせたのは私である」と、ウソには荷担していないとばかりに、妙に力が入った演説を行っている。

 社会党支持の青年はマスコミインタビューに答えて、「社会党の人間までがウソをつくなんて」と呆然とした顔をしていた。

 本件で飛び交っているのは、mensonge、mentir、日常生活で普通に使われる「ウソ」という単語である。

 日本でなら、隠蔽とか架空とか虚偽とか欺瞞とか偽りとか不誠実とか、日常から遊離した言葉をすぐに使いたがるのとは対極的と言えよう。

 「彼は国会で偽証した」と言うより、「彼は国会でウソをついた」と表現する方が遙かに身近に感じられるように思う。

 オランド大統領は、カユザックの行為は個人的なものであり、justiceの場でコトが明らかになると言った。

 これも日本なら「裁判所/司法の手に委ねられる」と表現され、ぼくらには近寄りがたい手の届かぬ世界に感じられてしまうが、justiceは「公平」という意味合いだから、「お白州」とは大分感覚が違う。

 これまでも政治家のウソは幾らでもあっただろうに、財産隠しに対するこの「炎上」振りはいささか驚き。

 フランス国民は政治家の「ウソ」に強く反応することがあるのだなとの認識を新たにした。

 

 

 

 

 

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