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2013年10月15日 (火)

熱中症ってのをよく知らなかった

 もう秋も深まろうとしているこの時期にナンだが、この夏は暑かったなー。

 エアコンも扇風機もない自分の部屋の気温が体温を超えることもあった。

 それでもどうやらクソ暑い夏を乗り切り、どーじゃ、熱中症なんてのは根性のないヤツらにのみ到来するものなんよと悦に入っていたけど、どーもその「悦」感覚は間違っていたらしい。

 八月のことだけど、年寄りの男性が電気店へ行って自ら扇風機を買い求めたその日、台所で亡くなったという記事を読んだ。死因は脱水症だった。

 熱中症=脱水症なの?脱水症って、水分不足のことだろうけど、自分で分からんの?歩いて店に行けるほどの体力が残っていたのに頓死してしまう、それほど急激に襲ってくるものなの?

 わしらがガキの頃、日射病(熱射病)ってのがあったけど、それとは違うんだろうか。最近とんと聞かんコトバだけど。

 トシ喰ってくると、万事鈍感になってきて、自分の体の変調に気付かなくなっていく。ホメオスタシスが機能不全に向かっていき、だから発汗作用も減少していくらしい。

 我が身で思い当たるフシはある。

 ぼくは元来汗っかき。若い頃は顔といわず体といわず足の裏といわず、全身から汗を拭きだしていて、周囲の連中に気持ち悪がられるくらいだった。なのにこの夏は、それほど汗をかかなかった。
 (それでも周囲の連中は充分イヤがっていたようだけど)

 熱中症には単なる水分欠乏型とナトリウムイオン欠乏型の二種類あるらしい。高齢者の場合後者型が多く、水への渇望感がないので、そのまま脱水症に陥ってしまうんだとか。

 脱水症の初期症状の一つに「こむら返り」があると知り、ああ、あれは、そうだったのかと五年前を思い出した。

 パリ単身赴任生活を始めた頃、半年間ほどひどいこむら返りに悩まされていた。

 左右両足のふくらはぎと脛、四ヶ所が同時にこむら返りを起こすことも度々で、寝ている最中にもそれは襲ってきたし、チュイルリー公園を散歩中にうずくまってしまったことも二、三度あった。

 その半年ほどの間は殆どまともな飯も食わず、未だアル中風のビール漬けにもなっていなかった頃なので、水分もナトリウムも、両方欠乏してたんだろう。

 このナトリウムイオン欠乏ってのは厄介で、水を飲むほどに、血中イオン濃度が下がるのを防ごうとカラダは水分体内摂取を拒むんだとか。

 んじゃ、ナトリウムイオンを補うには?
 単純に思い浮かぶのはNaCl、塩の摂取でしょ。まさかナトリウム金属を舐めるわけにもいかんし。

 今の日本で「熱中症」でどたばた倒れる人が増えているのは減塩ブームが一役買っているのではなかろうか。

 もういいかげんに、「減塩梅干し」とか「減塩醤油」、「減塩味噌」なんて本来の機能から大きく外れたものを世の中に広めるのはやめて欲しいと思うのは、ぼくだけなんだろうかね。 

 企業の側から言わせれば、「そーは言うても、消費者の皆様がそれをお望みになりますもんで」。

 結局消費者次第、か。塩分を「控えめ」にしたければ、使う量を「控えめ」にしたらええだけのことなのに。

 その結果、本来常温保存食であったものが、冷蔵保管せにゃならんようになってしまった。

 似非学者とタッグを組んだ無責任情報垂れ流しマスコミの責任は重いとエラそうに批判はできるけど、考えることを忘れた消費者を批判するマスコミ記事が皆無というのも、なかなか興味深い現象ではある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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