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2013年11月 3日 (日)

犬も歩けば  (TED)

 webジャンキーである。

 休日、一度パソコンを開こうものなら、四時間でも五時間でもそのまま何かしら眺め続けている。

 暇潰しっちゃー暇つぶしなんだろうけど、小さい頃から調べ物をするのが好きだった。

 それが小学校のどの辺りの時代だったのかは定かでないのだが、担任教師が家庭訪問の折りに、「この子にはそろそろ字引を与えた方が良いのではないか」みたいなことをお袋に言ったことだけは、何故か鮮明に覚えている。

 我が家に百科事典が到来したのは、それから間もなくだった。

 百科事典と言っても、ブリタニカみたいな何十巻もあるような立派なものじゃぁない。保育社の分厚い一冊モノだった。

 今から半世紀前のことである。

 この百科事典はぼくの大のお気に入りとなった。

 何かしら言葉を調べるたびにその解説文の中で知らない言葉が出てきて、更にその言葉を調べねばならず・・・と、芋蔓式に検索対象が広がっていく。その引いたページ毎に指を挟んでいって、それが五指に達するとそれ以上の検索は諦める、みたいなことを繰り返していた。

 右手の指が栞の代わりになる五項目だけでは足りず、紙を挟んで次々に調べていくうちに、そもそも当初調べようとしたことが何だったのか見失ってしまうこともままあった。

 そんな習い性が、今のぼくのweb放浪に引き継がれているようだ。

 幼い頃の「字引」探索と今のweb放浪の大きな違いは、前者は確実な(らしい)ものを提示してくれるのに対し、後者で見つかるものは大半、落書き程度のものということ。

 それでも懲りず飽きずサイバー空間をうろうろしていると、ごく希にではあるけれど、すばらしいサイトに巡り会うこともある。

 「TED」がその一つ。

TEDが主催している講演会の名称をTED Conference(テド・カンファレンス)と言い、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行なう。講演会は1984年に極々身内のサロン的集まりとして始まったが、2006年から講演会の内容をインターネット上で無料で動画配信するようになり、それを契機にその名が広く知られるようになった。

(wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/TED_(%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9))

 NHKがこれを「スーパープレゼンテーション」という番組名で放映しているとは知らなかった。何しろテレビは殆ど見ないので。

 いろんなプレゼンテーションがweb公開されている。その中で、感動したもののひとつ。

 ベンジャミン・ザンダーの「音楽と情熱」

  クラシック音楽は、二音とか三音、四音程度のモチーフがあって、その変奏から全体が成り立っていると、昔々の「題名のない音楽会」で教えてもらったことはあるが、実のところぼくにはよく分かっていなかった。
 それがこのビデオで完璧に分かったような気になった。この中で演奏されている曲は、たった二音で構成されているんだ。

 あ、でも、ここでベンジャミン・サンダーが訴えたかったのはそんなテクニカルなことじゃぁない。彼が聴衆に訴えたかったことはこのビデオを見て頂くに及かず。

 てなことで、いつもいつも膨大な時間をPCの前で無駄遣いしている自分に内心忸怩たる思いがないわけでもないのだが、それでも、こんな良質の情報に遭遇すると、なんだか報われたような気になる。

 犬も歩けば--だよね note

 と自分を半ば慰めようとしたのだが、犬も歩けば棒に当たる、ってのは、「そのうちどこかで幸運に巡り会うこともあるさ」という未来志向ポジティヴな意味ではなく、元来、道をうろうろ歩いている犬は棒を喰らわされる目に遭うで~、という戒めであった。

  ( (__|||) ) )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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