« Bonnet-Rouge | トップページ | default デフォルト »

2013年11月16日 (土)

ホテル・カリフォルニア

 言わずと知れたイーグルスの名曲。

 と言っても、大ヒットしたその当時、ぼくはあまり好きではなかった。

 と言っても、当時歌詞で聞き取れたのは”Welcome to the Hotel California”だけだったから、何も理解してなかったんだけど。

 配信されてきた経済関係のメルマガに、米ダラス地区連銀総裁フィッシャー氏の、「今の財政政策は『ホテル・カリフォルニア』的金融政策と呼ぶリスクに瀕している」との発言が引用されていた。

 いつでもチェックアウトはできる、でも、立ち去ることはできない、との含意であると知り、俄然興味を持ってこの曲の歌詞をチェックしてみた。

 

 日も暮れた闇の中、カリフォルニアの砂漠を車で走っていて朦朧としてきたところで、突如ホテルが闇の中に浮かび上がる。

Welcome to the Hotel California
Such a lovely place
Such a lovely face

 中へ入り、給仕長に酒を注文した。

Please bring me my wine
He said, we haven't had that spirit here since 1969

 ここにはもう「 spirit 」はないんだよ、1969年以来、と彼は言う。
 (spirit 、酒を意味するときは蒸留酒でワインは醸造酒だが、ワイン/ナインとの脚韻)

 最初にホテルの入り口で迎えてくれた女性は、

Her mind is Tiffany-twisted, she got the Mercedes Bends

 彼女は言う。

"We are all just prisoners here of our own device" 

 わたしたちはここでは囚われの身、自分たちで作った仕掛けの中で、と。

 元いたところに戻らなきゃ!飛び出そうとするとガードマンが言う。
 「まあ落ち着け」

"We are programmed to receive
You can check-out any time you like
But you can never leave!"

 この曲は、パパス&ママスの「夢のカリフォルニア」や、スコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」が背景になっているのだろう。

 リリースされた1976年、日本ではロッキード事件が起こり、「泳げ、鯛焼きくん」が大ヒットした。ベトナム戦争でサイゴンが陥落したのはその前年。

 更にその前の1973年から74年にかけて、原油価格がたった二年間で四倍に高騰した。いわゆるオイルショックである。第四次中東戦争ってのは、その原因だったのか、はたまた何者かの手になる<手段>であったのか。

 1970年代ってのは、世の中が急激に物欲至上主義に邁進し始めた(或いは、そう仕掛けられた)時代でもあったのだ。

 この歌は世界中で大ヒットした。

 でも、事態は何も変わっちゃいない。

 「Hotel California」はいつもぼくらの眼前にある。

 

 

 

 

 

 

 

 

|

« Bonnet-Rouge | トップページ | default デフォルト »

暮らし、雑感」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1205954/53950328

この記事へのトラックバック一覧です: ホテル・カリフォルニア:

« Bonnet-Rouge | トップページ | default デフォルト »