« 風速表示 | トップページ | 歩き方 »

2013年12月 1日 (日)

ハゲはやっぱり不利らしい

 若い頃から頭髪は薄かった。

 オヤジは四十代後半辺りから急速に禿げていった。何の気なしに禿げてきたなと言ったら、随分怒りよった。

 ぼくはハゲと言われても気にならない。多分鏡を見ることが殆どないせいだろう。
 若い頃から毎朝鏡に向かって入念に頭髪の手入れをしていたなら事態は大きく変わっていたのかもしれないが、自分では苦にならないからさほど後悔することもない。

 そもそも頭髪にどれほどの意味があるのかよく分かっていなかった。

 体温を保持するためだとか、頭部は大事なので、何かにぶつかったときのクッションになるとか聞いたことはあるが、未だ頭髪がある時分は「そんなもんかいな」と思う程度で、大して気にも留めなかった。

 ハゲがかなり進行し始めた折、まだらになりながらもいじましく濡れ落ち葉風に残っている頭髪に、さすがのぼくもこれは見苦しかろうと思い始めた。自分では平気だが、傍の人々が不愉快に思うかもしれんなーという「思いやり」の発露からである。

 いっそツルツルに剃ってしまおうかとも考えたが、それだと毎日剃り上げねばならず面倒なので、結局そのまま今に至っている。

 今では額から頭頂部へ掛けてかなり禿げ上がっている。いつだったか、何かの角に頭をぶつけ、額上部を負傷した。その傷が長らく癒えず、ゴルバチョフ風の状態が長く続いた。
 カンカン照りの日光の中に長時間いて頭が日焼けしたこともあり、正直、これにはまいった。

 そういうときには、なるほど頭髪は有用であるわいと嘆息したものである。

 ぽつりと落ちてきた雨を頭頂部で敏感に察し、「お、雨だ」と周囲の者にいち早く宣言できる時には多少の快感を覚えないでもないが、なに、そんなもの、数十秒も経てば誰だって雨が降り始めたことは分かるのだから、取り立ててアドバンテージとも言えまい。

 しか~し、ハゲは決定的に不利なのではないかとつい先頃思い当たった。

 体内の水銀量を調べるのに頭髪を用いる。
 つまり、髪は排泄器官でもあったんだ!

 だとすると、豊かな髪を持つ連中に比べ、ハゲは排泄能力に劣るということになる。
 見てくれはどうでもエエ。それはええけど、損得で言うなら、これは決定的にソン。

 米語で「ハゲ」は baldness だけど、「hair disadvantaged」というのが Politically-correct term なんだとか。

 この表現もどうかとは思うが、確かに disadvantaged ではあるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

|

« 風速表示 | トップページ | 歩き方 »

暮らし、雑感」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1205954/54110911

この記事へのトラックバック一覧です: ハゲはやっぱり不利らしい:

« 風速表示 | トップページ | 歩き方 »