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2014年1月11日 (土)

諭吉、桃太郎を叱る

 福沢諭吉が、「ひゞのをしへ」の中で桃太郎をこき下ろしている。

 もゝたろふが、おにがしまにゆきしは、たからをとりにゆくといへり。けしからぬことならずや。
 たからは、おにのだいじにして、しまいおきしものにて、たからのぬしはおになり。ぬしあるたからを、わけもなく、とりにゆくとは、もゝたろふは、ぬすびとゝもいふべき、わるものなり。
 もしまたそのおにが、いつたいわろきものにて、よのなかのさまたげをなせしことあらば、もゝたろふのゆうきにて、これをこらしむるは、はなはだよきことなれども、たからをとりてうちにかへり、おぢいさんとおばゝさんにあげたとは、たゞよくのためのしごとにて、ひれつせんばんなり。

 (改行は引用者) 出所: http://ja.wikisource.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%B3%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%97%E3%81%88

 「怪しからぬことならずや」とか、「卑劣千万」ってのが、いいですなあ。

 これを読んで即座に思い浮かぶのが、坂口純子の「かわいそう小唄」。
 四十年以上前のことだが、テレビの深夜放送で静かな人気を呼んでいた。
 いわゆる手拍子小唄である。

 一番は浦島太郎。

浦島太郎は かわいそう
亀をたすけて 竜宮城
帰りにもらった 玉手箱
あけたとたんに おじいちゃん
(アッ、ソレ)
かわいそう かわいそう
浦島太郎は かわいそう 

 この歌の何番目だったかに桃太郎が出てくる。(歌詞の記憶があやふやだけど)

鬼さん鬼さんかわいそう
何も悪さはしないのに
ある日突然桃太郎
いじめて宝を奪い取る
(アッ、ソレ)
かわいそうかわいそう
鬼さん鬼さんかわいそう
 

 鬼さんの部分は「ひゞのをしへ」を下敷きにしていたのかなあ。

 この歌、以前はyoutubeで鑑賞できたんだけど、今はリンク切れになってしまっている。
 残念至極。

 にしても、桃太郎の側から見れば鬼ヶ島「征伐」、鬼に言わせれば紛う方無き「侵略」。
 ものごとには常に両面がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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