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2014年2月

2014年2月21日 (金)

シェール(頁岩)ガスはエネルギーの救世主たり得るか?

 米国の地中深い堆積岩層の中に大量のガスが溜まっていることは昔から知られていた。けれど、経済的に見合う採掘手段が無かった。

 21世紀に入って原油価格が高止まりしたのを追い風に、水圧破砕法(Hydrofracking/Hydraulic fracturing)で効率的に採掘できる手法が確立し、米国はロシアを抜いて世界最大のエネルギー保有国となった。

 シェールガス開発がこのままトントン拍子に進んでいけば、米国の中東政策はイスラエルの思惑がどうであれ大きく変わらざるを得ないだろう。そうなると東南アジアのシーレーン確保の意味合いも薄れてくるだろうから、この辺りの情勢にも影響が出る。

 近年中国が東南アジア地域で我が物顔に振る舞っているのが、その行く末を見据えてのことなのかどうかまでは、ぼくの乏しいアタマでは断定できんけど。

 水圧破砕法というのは、地中奥深く穴を掘り、その穴に高圧の水を注ぎ込むことで堆積岩層にひび割れを作って効率的にガスを採取する技術。

 「水」と言っても、その中には砂や大量の化学物質が含まれている。むしろ「泥水」と呼ぶ方が正しいようだ。

 高圧をかけることで地中深くに発生するひび割れの方向をコントロールする手段はない。化学薬品をたっぷり含んだ汚染水は回収されることになっているのだが、なにしろ無数のひび割れが地中に広がっているのだ。拡散しないわけがない。

 そして、川や飲料水に混じっていく。地表に漏れ出ていくガスも、当然ある。

 アメリカには、飲料水安全法という法律があり、国民が安全な飲料水を得るため、さまざまな規制が設けられています。
 この法律には、石油やガス用の掘削・水注入に対して、周辺の地下水を汚染しないよう市民の水を守る規制が以前は設けられていました。
 しかし、ブッシュ政権時の2005年に制定されたエネルギー政策法により、この規制から水圧破砕法を除外する旨の改正が加えられたのです。
 当時副大統領だったのは、天然ガス掘削設備を製造するハリバートン社の元CEO、ディック・チェイニーであり、現在この法律は「ハリバートンの抜け穴」とも呼ばれています。

 このため、州法で規制がない限り、ガス会社は使用した物質を公表する必要がなく、周辺水域や大気への影響を厳しく規制されることもありません。

http://www.nygreenfashion.com/html/learn/hydrofracking.html

 この水圧破砕法を追った「gasland」というドキュメンタリーがyoutubeにアップされている。関心のある向きは是非ご覧あれ。
 (あとで前半部分のみ日本語版を見付けた。TV放映のコピーなんだろうかいつ消されるか分からんけど、ついでなのでURLを貼っておく。
 http://www.youtube.com/watch?v=AeaNVVtostA )
 

 地中に送り込まれた「水」は回収されることになっていると書いたが、首尾良く回収されたその汚染水が適切に処理されているかというと、これが極めて怪しい。

 随分以前にFR2の「Envoyé Spécial」で、カナダのシェールガス採掘現場のルポ放映を見たことがある。先住民族の居住地からそう遠くない場所だった。ガス田の傍に誂えられた巨大な溜め池に、汚染水は放置されたままだった。レポーターはひどい臭いがすると伝えていた。

 全ての採掘現場で汚染水が放置されていると、ちゃんとした根拠もなしに断定するのは不遜だろうが、仮に何らかの処理をしようとするならいずれ化学薬品を使うわけで、結局のところ別の化学合成品ができてしまうだけではないかと、ぼくは思う。

 そのようなハテナの伴う水圧破砕法を続けていったこの先、一体何が待ち受けているのか、実のところ何も分かってはいないようである。それでも今のやり方でシェールガス田開発を続けていくのであろうか。

 遺伝子組み換え穀物を独占的に世界中に広めようとしているモンサント社、上記のハリバートン社、それらを後押しする合衆国政府。(「後押し」じゃなくって、「首謀」だろと書きたいところだが、煽りが目的ではないので自粛)

 TPPなんてのを受け容れたら、日本もこういったゼニの亡者の餌食になってしまうんだが、我らが宰相、どぉー考えなのだろうかねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

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2014年2月20日 (木)

デキャンタ décanteur 定義

 先日大阪で、自家醸造しているワインバーで知人と歓談する機会があった。

 ぼくには初めての店だったが、とても気分の良い店で、予約が詰まっているというのもむべなるかな。
 店員の質も良くて、この店「◎」・・・と言いたいとこだけど、全席禁煙なので「○」にとどめる。(年寄りはワガママなのだよ)

 ワインバーであるからして、当然ワインの種類は豊富。ボトルかグラス売りというのはどこにでもあるだろうが、この店にはもう一つ、「デキャンタ」という注文方法がある。500ccの容器入りである。

 フランスでは、ボトル以外に1/4Lおよび1/2L入りのワインを出す店は(格式ある店を除き)ふつーにある。特に銘柄指定が無くて、単に赤ワインが欲しいというような場合だと、「un quart de rouge s.v.p. 赤ワイン四分の一ちょーだい」みたいな言い方をする。

 そうやって出てくる場合、その容器を指す用語はpichet(ピッシェ=ピッチャー)であって、デキャンタとは言わんはず、とぶつぶつ言ったら、「ほたら、デキャンタってどういう意味やのん?」と同席者から尋ねられた。

 おっと・・・

 ちょうど良い程度に赤ワインを酸化させるために専用の容器に移し替えるのがデキャンタージュだと経験上信じ込んでいたのだが、定義は何かと正面切って問われ、答えに窮してしまった。

 「デキャンタ」はおそらくdécanteurであろうと見当を付け、その動詞であるdécanterとは何であろうかとチェックしてみたら、

séparer un liquide de ses impuretés en laissant ces impuretés se déposer au fond d'un récipient

 不純物を静かに沈殿させる行為ということらしい。室温に馴染ませ適度に酸化させるという意味合いは書かれとらん。

 二番目の定義にはこうあった。

éclaircir une question, la mettre au clair

 (何事かを)明らかにする、透明にするということだそうな。これは関係ないな。

 で、ワインにおける「不純物」は澱のこと。通常白ワインには(目立つほどの)澱はない。だから、décanteurは主に赤ワイン用と考えて差し支えなかろう。

 一般にdécanteurと言えば底が広がったフラスコを思い浮かべるが、こんなものもある。

 Photo

 注ぎ口の手前に小さな穴がたくさんあいていて、それだけ空気に触れる面積を広げようとするもの。

 もう一つ、これはパリのBHVで見かけたもので、買っとけば良かったかなと残念に思っているもの。

 3
 金属の玉が栓をしているように見えるが、この玉の横に溝が切ってある。
 赤ワインを注ぐとその溝を通ったワインが容器の内壁を伝って底に到達する。これも液体の表面積を大きくとって酸化を促す仕組みだ。

 こうして見ると、辞書の定義にはなかったが、赤ワインについてはdécanteurは酸化させるという意味合いが含まれていると考えて間違いはないようだ。

 ついでだけど、décanteurはワイン専用語ではない。

 Photo_2
 沈殿槽。なるほど、これは辞書の定義通り。知らなかった。

 décanteurという語をどう使おうとその店の勝手。いらんことにツッコミを入れ、それが災いの元となることの多いぼくであるが、今回ばかりはとっても勉強になりました。

 

 

 

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2014年2月16日 (日)

Gmail

 このblogを開設したとき、連絡用のメアドが必要ということで、niftyのアカウントを新規に取得した。

 それから程なく、niftyが無料メールサービスを止めると通告してきたので、代わりにGmailアカウントを新たに取得した。その後、そのアカウントのことはすっかり忘れていた。

 ふと、そーゆーものがあったなーと思い出し、メールアカウントを開いてみようとしたら、「アンタ、いつもと違う場所から開こうとしてるよーだから、本人確認のために電話番号を入力せえ」とgoogle様からご下命があった。

 そのGmailアカウントを取得したのはフランス在住中だった。そして今回アクセスを試みようとしたのは日本から。ということで、「いつもと違う場所」と判断されたのだろう。

 六、七年くらい前、いやもっと前からかな、googleはGmailアカウントに電話番号を紐付けしようと動き始めた。

 Gmailのアカウントを誰かに乗っ取られてアクセス不能になってしまったが、電話番号を登録していたおかげで電話でパスワード変更をして再び使用可能になったと、アメリカのITライターのオッサンが書いていた記事を随分前に読んだことがある。

 なるほどそういう場合には有用なのかもしれない。
 が、業務用の交信をGmailのみに頼り切っているそのオッサンのセキュリティ感覚がそもそも疑わしいと、ぼくは思うのである。

 「タダ」にはそれなりの理由がある。

 google様の野望に荷担したくはないのよね。

 とは言え、知人がぼくのメアドと電話番号をfacebookやGmailのアドレス帳に登録していれば、既にセットで流出している可能性は大きいんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2014年2月15日 (土)

スパム

 最近コメント投稿へのスパムが目に付くようになった。内容はいつも英文で、これまであまり気にせず黙々と消去していた。

 今日もまた届いた。ふと素性をチェックしてみる気になった。発信元はどうせロシア系なんだろうと思ってたら、日本国内のソフトバンク系プロバイダ経由のようだ。

 ウイルスに感染した誰かのパソコンが踏み台にされているのだろう。

 4月始めにはWindows XPのサポートが終了する。スマホがあるからPC買い換えなくてもいいやという連中も多いことだろう。四月以降はスパムが増えるのかなあ。

 コメント投稿欄に画像文字認識ステップを追加した。

 

 

 

 

 

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2014年2月11日 (火)

綴じ手帳をSDに その2

 前回書きそびれたけど、市販綴じ手帳の流用を考えたのは、純正ダイアリーは週間予定一年分をバインドできないという理由もあった。

 ヘビーユーザーはこまめにリフィルの入れ替えをしているらしいが、わし、不精もん。加えて、純正品は月間予定の紙質がふ厚く、とても使いにくかった。

 「能率手帳」とSDの「マンスリー+ウィークリー」の厚さを比べると、能率手帳の方が格段に薄い。この違いは紙の厚さから来ている。そんなこともあって、市販手帳をSDに綴じ込められればいいなと考えたわけである。

 でも、結局ウィークリーは半年分しかバインドしなかった。一年分を入れられないこともなかったのだが、無理すると結局使いにくくなるしなあ。

 この辺りは綴じ手帳の方に確実に軍配が上がるのだが、諸事考慮の上、まあええとしよう。

 紙質は薄いがゆえにコシはない。過去の記録を専用ボックスに入れ、昔の図書館の検索方式のようにして後から必要な情報を探す、というやり方をしようと思うなら、ボックスの中で紙が立たないけど、ダイアリーをそのように使うことも無いぼくにはこれでいい。

 てか、専用ボックスを持っていないから、そもそもそのような使い方をしていない。持ってないのは不要だからではなく、欲しかったのだが売ってるところが見つからず入手できずにいただけである。

 それではいかにも不便なので、SDのサイズに合うボックスを長いこと探していたら、やっとこさ先日ダイソーで代用品を見付けた。
 「ストックボックスS」というやつで、200円(プラス税金)。

 ダイアリーの方は使い古して破れ始めた昔のバインダーに保存してきたが、もう限界なので、なにかうまい方法はないかと模索中。

 こんな方法もあるらしいのだが、何しろ根が無精なもんで。

 ちなみに、と言うほどのことでもないが、「flixion」で書いたものを消そうとすると、これは摩擦熱で消す仕組みだから、ゴシゴシやると紙質が薄いだけにその部分がヘゴヘゴになる。

 ま、大したこっちゃない。
 あれから一ヶ月ほど。使い勝手は悪くない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2014年2月10日 (月)

現代のベートーベン、佐村河内守

 「聴覚を失いながら名曲を発表してきた」ということになっている人がいて、そこへ、実は代わりに作曲をしていたという人物が名乗り出て騒ぎになっているようだ。

 佐村・・・という人は知らないし、高橋大輔がソチ五輪で使うことになっていたのがその佐村河内作とされている曲と言うことも知らなかった。

 河内守=河内のカミってーからエライ名前やと思ってたら、「佐村河内」がひとまとまりで姓だったんやなーという身内の発言で、この方の存在を知った。

 何より自分では一つも聞いたことはないから、「現代のベートーベン」という冠に値する曲が存在するのかどうか、ぼくは知らない。

 それらが本当に名曲であれば、単に「本当に作曲したのはこの人でした」とだけ報道すれば良さそうなものだが、何故にあんなに「こいつ、ウソつきなんや~!!」と指を突きつけるような報道をするのかなあ。

 あまりに不思議に思えたので会社の知人の間でちょっと話を振ってみたら、「そらそうやろ、その『ハンディを越えてと』いうのをあいつは売り込んできたんやから!」と色をなして言う奴がいた。

 「騙された!」と憤る気持ちは分からないでもないが、それは単なるストーリーであって、音楽自体とは関係ないのではなかろうか。よしそれがウソであれ、そのウソで売り込めたというのは当のご本人の(或いは仕掛け人の)才覚である。ドラマに仕立て上げたマスコミには、それはそれで、それなりの目論見もあったろう。

 そして一般大衆はまんまとそれに乗せられていただけの話ではないか。マスコミのいい加減さと、本来純粋に鑑賞しなければならない音楽を、マスコミの作り上げた虚像という色めがねを通してしか価値判断できなかった大衆のいい加減さが浮き彫りにされただけのことではないのかなー。

 今マスコミが佐村・・・を責め立てるのは、自分の失態を棚に上げて「悪いのはコイツやねん」と大衆の視線をそらそうとしているだけのように見えるんだけど。

 日曜の朝の報道ショーでちょっと見ただけ。それ以上詳しいことは知らないので、どこか勘違いしてたらゴメンです。

 エメラルドの都にたどり着いたドロシー一行。「この町は全てエメラルドでできているので眩しすぎるから」と渡されためがねを掛けて町に入ると、なるほど全てがエメラルド一色だった。

 「オズの魔法使い」のそんな場面をふと思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

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2014年2月 8日 (土)

靖国神社参拝

 愛読している「レコード・チャイナ」(2014年2月8日 0時30分配信)に、中国のネット投稿としてこんな記事が載っていた。

昨年末、日本の安倍首相が靖国神社を参拝した。私は米国人の友人に軽い気持ちで「米国は真珠湾で日本の攻撃を受けて、たくさんの人が命を落とした。日本の首相が靖国神社を参拝したら、米国人も傷つくだろう?」と聞いた。すると彼は「モンゴル人は無数の中国人を殺したよね?モンゴル人が今年チンギス・ハンの生誕851周年を記念したら、君は傷つくのかい?」と聞き返してきた。

(・・・中略・・・)

、「中国人はいつだって日本人の靖国参拝に抗議している。おかしいと思わないかい? 世界中の華人で記念日を決めて、その日に国のために尽力した人々を追悼するのではいけないのかい?」

 実にクールな米人である。このようにスマートに相手に考えさせる方が、つまらぬ叩き合いをするより遙かに前向きであろう。
 もっとも、同じことを日本人が言ったならどうなるかは保証の限りではないが。

 この投稿に議論が飛び交うのは当然なのだが、その中にこんなコメントがあった。

「私は前から言っていた。侵略者も被侵略者も、みな国のために死んだ。日本人は自分たちの英雄を祭っているだけ。われわれはどうだ? 今になっても多くの若者は、抗日戦の英雄がどこの誰だか知らないまま育っているのだ」

 はぁ、「抗日」は中共の国是なのだが、「英雄」は存在しないのか?

 いわれてみりゃ、そうだな。自力で正面から戦って日中戦争に勝ったわけではないものね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2014年2月 1日 (土)

すごかばい九州

 そーゆーTV番組があると聞いた。凡庸なタイトルであるな、と打ち捨てようとしたら、

 「ばい」は、ビー・ワイなんです、と言う。

 ん?じゃ、それは  「すごか by 九州」?

 そらぁ凄か!一気に大爆笑。ネーミング考えた御仁、ただ者ではなかろう。

 更に、是非「冬の玄界灘」見て下さい、Youtubeにアップされてます、小雪姐さんが結構イケてます--と言う。

 美人なんか?と問うと、奴はちょっとひるんで、まあ釣り番組という範疇の中では、ということで。

 その小雪サンのプロフィールが、ですねぇ・・・、奴は続ける。

 「長所=元気、短所=元気すぎる」、てんです。
 で、趣味が魚釣り、ネイル、それから、ポエムだそうです。

 「ポエム」 ・・・ 再度爆笑。小雪サンもいいセンスをお持ちのようだが、こういう捻り玉をすかさず拾う、奴の感性にはいつも感心させられる。

 早速Youtubeで拝見したところ、その「小雪サン」、たしかに元気いっぱい。
 船酔いでゲロ吐いた後、何事もなかったかのように船の上で再び釣りに挑戦。ひたすらしゃべりまくる。

 動画に付けられたコメントは、 「うるさい」
 だよね。わしもそう思う。

 プロフィールに、「特技はハイテンション、笑顔、変顔」とあるから、これもまたウリなんでしょうな。

 関西地方の深夜放送とゴールデンタイムの特番が入り交じったような、不思議な番組である。

 決してお薦めしているわけではござらん。お間違えなきよう。

 

 

 

 

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