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2014年4月13日 (日)

TVA(付加価値税、VAT)還暦を迎える

 4月10日付のFR2が報じた(もちろん「還暦」とは言うてません)。

 日本では消費税と呼ばれているこの間接税の発祥の地がフランスとは、恥ずかしながら知りませんでした。

 Tva01
 

 考案者は財務官僚 Maurice Lauré 氏。

Tva__maurice_laure

 TVA、英語ではVAT(Value-Added Tax)すなわち付加価値税とは、全ての消費行動にもれなく掛けられる税金。

Tva03

 考案された当時はさぞかし揉めたろうと思ったんだが、民衆はおしなべて好意的だったとFR2は伝える。

Tva06

 ホンマかいなと疑ったが、それまであった様々な税を簡素化されるので分かり易い、とこの二人は言う。

Tva05

 あ、そうか。日本のように屋上屋を重ねる追加税制ではなく、整理統合税制としてデビューしたのか。それなら納得できる。

 この「素晴らしい発明」を採用している国は現在150カ国。

Tva07 

 税制の簡素化という理念には知らんぷりをして、制度外形だけを換骨奪胎して導入したのが竹下内閣。

 導入したその消費税を掴みガネとして「ふるさと創生一億円事業」なる税金のバラ捲き大盤振る舞いをしたのも、この竹下登であった。

 FR2のこのコーナーの最初の方で、こういう画像が出てきた。

Tva02

 なんだ、TVAが10%って、フランスの間接税率は低いじゃないかと早呑み込みする勿れ。

 フランスでは(多分他の国でも)TVAには軽減税率というのがあって、生活必需品等々には目配り税率が適用される。(参照過去記事 フランスの間接税 TVA

 今年の1月にフランスのTVAが変わったとは知らなかった。フランス財務省の広報によると、こうなるらしい。

  • le taux normal, qui s’applique à la majorité des biens et des prestations de service, passe de 19,6 % à 20 % ;
  • le taux intermédiaire, qui concerne notamment la restauration, la vente de produits alimentaires préparés, les transports, les travaux de rénovation dans les logements anciens, est relevé de 7 % à 10 % ;
  • le taux applicable en Corse passe de 8 % à 10 %.

Le taux réduit, applicable aux produits considérés comme de première nécessité (produits alimentaires, boissons sans alcool, cantine scolaire et énergie) et spectacle vivant (théâtre, concert, cirque), reste fixé à 5,5 %.

Il s’applique également aux travaux d’amélioration énergétique des logements de plus de 2 ans.

http://www.service-public.fr/professionnels-entreprises/actualites/00891.html

  今年一月から一般税率を従来の19.6%から20%に引き上げ、加工食品や古い住居の改築等への税率は7%が10%となるが、生活必需品は5.5%のまま据え置き。

 コルシカでの税率はフランス本土の半分だったのか?それにしては物価は高かったが・・・

 ちなみに、フランスで商業活動をするには企業登記番号(SIRET)が必須。企業のカネの流れには必ずこの登記番号がついて回り、全て財務省に捕捉されるから、ごまかしようがない。従って、付加価値税が順当に次工程の企業に転化されていく、インボイス方式が可能となる。

 日本では「企業負担が大きいから」という理由で軽減税率導入要望が無視されたり、簡易課税などというわけの分からない制度を作って益税を生み出したりしている。

 企業登録番号によるインボイス制度が日本に導入されないのは、不正なカネの流れを捕捉されるのを政治家が嫌っているからではないだろうか。下衆の勘繰りかなあ・・・

 お上の仰るとおりに税金を払い続ける我が国民の姿って、結局年貢を搾り取られる「百姓」の時代と何も変わっていない。

 税金というのは富の再配分としての「必要悪」ではあろうが、それをお上に差し出すぼくらには、その使途をしっかりと注視し口を出す「義務」がある。

 ぼくは消費税の根本的な枠組みに反対するものではないし、税率はもっと上げても良いとも思う。

 但しそれは、トーゴーサンピン(最近はとんと聞きませんな)と呼ばれる所得税捕捉の不公平を均(なら)す施策の実施と、それぞれの時代の政治家が自分たちの掴みガネとして設けた様々な枝葉末節のゼイキンを簡素化するという前提に於いて、である。

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