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2014年5月31日 (土)

欧州議会選挙 フランス Front National

 欧州議会の選挙結果が先週末に出た。フランスでは下馬評通り、FN(Front National)がトップに躍り出た。得票率は25%。

 保守派UMP(日本で言えば自民党)の得票率はは20%、現大統領率いる社会党に至っては14%。

 現首相ヴァルス(Manuel Valls)がこの結果を「séisme(地震)」と表現し、それがFNの台頭を指してのことなのか社会党の凋落を嘆いてのことなのか知らんけど、この文脈での”séisme”を日本人向けに和訳するなら、地震ではなく、「激震」が正しい。

 フランス人は地震なんて、地中海沿いを除いてほとんど経験が無いからね。

 FNとUMPの得票率5ポイントの差なんて大したことないように見えるが、FNの政党としての規模はUMPの足元にも及ばない。
 いえ、党員のちゃんとした数字を掴んでるわけではないのですが (;^_^A ・・・

 ぼくは今日本に住んでいながら日本のテレビも殆ど見ないし新聞もあまり読まないから、FNという政党がどのように日本で報道されているのかはっきりと知っているわけではないけど、見聞きした限りではたいてい「極右」という紹介だけで済まされているような印象がある。

 その根拠として挙げられるのが移民排斥を主張しているという点なのだが、彼らが標榜しているのは「フランス文化に溶け込もうとしない移民」の排斥である。

 よーく考えてみれば、フランス共和国という国の成り立ちからして、これは至極まっとうな主張でない?
 てか、どこの国民も内心そう思ってるんじゃないのかなあ。

 FNのホンネのところは知らんけど、現首相のヴァルスだってスペインからの移民だし、歴代閣僚の中には移民やその子孫もたくさん居るのがフランスなんだから。

 と、エラそうに書いたが、実のところぼく自身も思い違いをしたままに何度かFNのことをこのblogで取り上げた。それを懺悔したのが「FN(Front National)=ルペン=極右=危険 … ???」でありまして。

 おやじさんの方はともかく、娘のマリーヌ・ルペンがどういう思想信条を持っているのか、実のところ、よく知らない。

 いわゆる移民問題の他に、「EUは我々に失業をもたらした。ユーロを捨ててフランス・フランに戻るべきである」とも主張しているが、どれだけ本気で、どういう施策を持ってユーロ圏から離脱するつもりなのか、具体的方法論をフランスマスコミも報じてはくれない。(わしが知らんだけかもしれませんが (^^ゞ

 フランスから次々と大企業が撤退して行っている理由の一つには、週35時間労働制があるだろう。40時間労働の国と比べ、単純時間比で12%ほども労働効率が悪い。勿論時間給と織り交ぜて計算しなければならないのだけれど。

 ミッテランは労働35時間制だけではなく、その他にも国民御機嫌取りの様々な福祉手当を残していったものだから、それらを上手に組み合わせれば、フランスでは頑張って働かなくてもそこそこの生活ができるようになってしまった。どの福祉策をどのように組み合わせればやっていけるかなんて指南本も出ている。

 マリーヌおばざん、まかり間違って政権を握った暁に、そうした既得権を削ぐことができるだろうか。

 とまれ、おやじさんのジャン=マリ・ルペンは2002年の大統領選挙でフランス政界を震撼させた。こらアカンとの危機感から他の政党が大同団結して統一候補としたのが、疑惑のデパート、シラクであった。

 今回の欧州議会選挙結果は当時を彷彿とさせる。

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