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2014年6月17日 (火)

フランス国鉄のスト

 国鉄のストは、もう五日くらい続いてるんじゃなかったっけ。

 ストそのものは珍しくもないが、今回は随分大規模だ。TGVなんかも大幅に間引き運転されていて、各地で不満の声が高まっている。

 スト参加者は48時間前までに申し出ることになっているので、それをもとにSNCFは列車運行予定を立てるらしい。webサイトに刻々と運行状況が示されている。

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 国鉄改革反対がストの錦の御旗なのだそうだが、日を追うに従ってスト参加者は減り続けている。

 過激さで知られる労組CGTは「政府が悪いんじゃ!」と叫んでいるが、スト慣れしているフランス人もさすがにいらついてきている。

 しかも、16日はbac(バカロレア)の試験の日だというのにスト続行。国鉄側では間引き運転で超満員の列車に学生が優先的に乗れるように手配したり、降車駅からタクシーで試験場に送ったり(タクシー代は当然国鉄持ち)と右往左往。

 ストを続けるほどに労組に対する国民の不満は高まっていくだろう。

 ところで、現政権は社会党。本来なら「労働者の味方」を気取らねばならないはずで板挟み状態なのだが、首相のヴァルスは毅然として立ち向かっている。

 彼の思想に言及する力はぼくにはないが、政治家としてスジの通った男であることは確かなようだ。

 受験生には受難の日だったbac初日の試験は哲学。

 選択式設問の中に、こんなのがあった。

Vivons-nous pour être heureux ? ひとは幸福のために生きるのか?

 四時間かけて問いに答える。

 「幸せ」とはなんであるか、人は生きる上でどんな目標を持つのか、そんなことを交えながら明快な論理展開が要求される論述式。

 別の選択肢には、こんなのもあった。

Peut-on agir moralement sans s'intéresser à la politique? 
政治に無関心であっても、人は道徳的に行動できるか。

 こういう問いかけに筋道立てて他人に説明できる人間を育成しているのが、フランスなのである。

 

 

 

 

 

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