« セーヌ川に架かる橋の上の住居 | トップページ | ホワイトカラー・エグゼンプション »

2014年7月 7日 (月)

cocu(e) コキュ

 cocueというブランドがあるのを知って魂消(たまげ)た。何故にそのようなブランドを・・・

 cocu=コキュは、女房を寝取られた男。
 eが付けば女性名詞なので、亭主を寝取られた妻となる。それが「単語」として存在するのがフランス文化の、実に深ぁ~いところ。(おお、そう言えば、日本語にも「間男」というのがあるな)

 旦那を寝取られたくらいでは挫けんもんねという、強い女向けのブランドって心意気なのかなあ。

 フランス語らしからぬそのcocuってのはどこから来たのだろうと、語源辞典CNRTLで調べてみたら、

Var. de coucou* dont l'étymon lat. cuculus est attesté dès l'époque class. aux sens de « imbécile, niais » et de « galant ». Les coucous ne prenant pas leur progéniture en charge n'ont pas besoin de vivre en couples comme certains autres oiseaux et ont ainsi une réputation d'infidélité. Le passage de la forme d'a. fr. cucu à cocu est prob. dû à l'infl. des mots formés sur coq (cf. les mots de la famille de coq signifiant « cocu, niais » ou « galant, débauché »

 ほぉ~、coucouに由来するのか?

 coucou クックーって、日常会話では「ヤッホー」とか「こっちだよー」てな意味合いと言えばよいのかな。後ろから知り合いに近づいて「やぁ」って挨拶だったり、集合写真で「はい、こっち向いて」みたいな感覚で使われる。

 本来の意味では郭公(カッコウ)。郭公は卵を他の鳥の巣に産むことから、不貞節の意味合いを含む。そのcoucouが転じてcocuになったらしい。

 上記の引用解説の中にgalantという語がある。これを「騎士」と解釈するとわけが分からなくなるのだが、galantにはamoureux(好色、多情)の意味合いがある。débauchéは淫乱、猟色。

 お陰様でぼくには勉強になったんだけど、来日するフランス人にこのブランドがどう見られているのか、ちょっと心配。余計なお世話でしょうけど。

 

|

« セーヌ川に架かる橋の上の住居 | トップページ | ホワイトカラー・エグゼンプション »

暮らし、雑感」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1205954/56715384

この記事へのトラックバック一覧です: cocu(e) コキュ:

« セーヌ川に架かる橋の上の住居 | トップページ | ホワイトカラー・エグゼンプション »