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2014年7月24日 (木)

「中国の」期限切れ肉騒ぎ

 どのメディアも同じようなものだが、例えば7月21日付のAFPはこのように報じている。

中国ではたびたび食の安全を脅かす事件が起きている。背景には、規制の甘さや製造側の手抜きなどがある。 

 「ほら、まただよ、また中国だよ」と言わんばかりなのだが、こういう一文もある。

上海のテレビ局は、OSIグループの中国工場が期限切れの食肉を新鮮な食肉と混ぜてマクドナルドの品質検査を欺いているとの疑惑を報じていた。 

 OSIというのは米食材卸大手グループ。その傘下企業(上海福喜食品)でこの騒ぎが持ち上がった。

 経営ポリシーと品質管理基準は親会社に依拠する。本件、発覚した地理的位置がたまたまシナ大陸だったというだけで、引き起こしたのはOSIという企業グループなのである。

 OSIのHPを訪れてみた。上段に、「*** ATTENTION *** Statement from OSI Group CEO Regarding Shanghai Husi」と記されたリンクがある。

 オーナーからの謝罪文らしきもので、本件は「completely unacceptable. I will not try and defend it or explain it. It was terribly wrong, and I am appalled that it ever happened in the company that I own.」と一応は殊勝そうな姿勢を見せ、直ちに世界中でもっとも有能なチームを派遣し再発防止に努めると言っている。

 しかし、報道された映像は単なる手順のミスなどではない。品質管理以前、作業手順書というものがあるのかどうかさえ疑わしい。

 いや、上記AFPの記事だと、「マクドナルドの品質検査を欺いているとの疑惑」があるらしいから、そっち方面の手順書はあるんだろうな。そういうポリシーの企業なのだろう。 

 マスコミの小手先の誘導にまんまと載せられ、糾弾すべき相手を見誤らないようにしたいものだ。

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 付録

 Le Monde紙の見出しは、”Chine : une usine fournissait de la viande périmée à McDonald's et KFC”。
 (Le Monde.fr avec AFP | 21.07.2014 à 13h57 • Mis à jour le 22.07.2014 à 18h18)

 Chineと冒頭にあるのは”Asie-Pacifique”というコーナーでの記事だからで、中共を名指し非難する意図はなさそう。リードの部分で米国企業名を出している。

 それでも最後の方に、”Lire aussi : Chine : scandale alimentaire autour de plats à base de rat ou de renard (併せて読んでね: Chine 鼠と狐の肉が食材に)”なんてのをくっつけてる。

 Le Figaroの方は、”De la viande avariée chez Mc Do et KFC en Chine”と、中国のマクドとKFCに棄損(廃棄)肉が、てな、「ま、わしらには関係ないもんね」的な見出し。

 ちょっと興味深かったのが朝日新聞DIGITAL。

 「中国期限切れ食肉、米ヤムが親会社OSIとの取引打ち切り」 (2014年7月24日09時20分)という見出しの元に、ひたすらOSIを前面に押し出している。

 いえ、なに、ぼくの主張と同じなんですから、取り立ててどうこう言うわけでもありませんが。

 

 

 

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