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2014年9月 7日 (日)

今ではもう、トマトだけじゃなく、スイカにも塩は不要なんだね

 ガキの頃は夏休みともなれば、ばあちゃんの家で井戸水で冷やした取れたてのスイカを毎日食べていた。

 でも、正直言って、それほどウマいもんだと感じた記憶はない。ホンの中心部分だけに甘みがあり、それ以降は何だがシャリシャリとした食感があるだけだった。

 そこで塩の出番となる。アジシオをパラパラッと振りかけると、なぜかいくらかは甘みが感じられた。

 対比効果で塩が甘く感じさせるという理屈を知ったのは随分後のことだけど、そう言えばあの頃は、ぜんざいなんかにも塩をぱらりと使っていたなあ。

 ばあちゃんの家から遙か遠く離れたところへ引っ越して後、スイカを食す機会はぐっと減ってしまったが、特段それを懐かしむ気持ちは起こらなかった。

 が、しか~しある日、スイカの外側の白い部分を浅漬けにすると随分ウマいということが分かってしまった。

 この調理法を我が家に持ち込んだのがぼくだったのか誰だったのか、はっきりとは思い出せない。

 経緯はどうあれ、スイカの「白身」を適当に切ってタッパに入れ、塩をこれまた適当に薄く振りかけて冷蔵庫に入れておくだけで翌日には絶品の漬け物となる。

 これにはハマった。ぼくだけではない。お袋も弟もハマった。
 どれっくらいハマったかというと・・・

 スイカを買ってくる → 切り分ける → 何切れか食べる → 一度に全部は食べられないので残りは冷蔵庫に入れ、「白身」の部分を漬け物にする → 後日スイカの残ったポーションを食し、「白身」は漬け物に、というパターンを繰り返すのだが・・・

 ある日その漬け物が完全になくなっているのを発見するや、「誰が全部食べたのか!?」と誰何が始まり、「犯人」が手を挙げると(それは大抵ぼくだったのだが)、「汝、冷蔵庫に残っているスイカ(赤身部分)を食すべし」とのverdict(判決)が下るのである。

 赤い部分より白い部分の漬け物の方が、皆好みであった。

 お袋がスイカを買いに青果店へ立ち寄り、「このスイカ、皮は厚いですか」と店の主人に問う。大将は当然、「冗談じゃない!外皮一杯まで果肉は詰まってまっせ!」と得意気に答えるわな。するとお袋は「あ、じゃあ、いりません」と立ち去ってしまう、と、まあ、こんな具合であった。

 つい先日、家人がスイカを入手してきた。果肉の部分は真っ赤で、縁の部分まで甘かった。塩をかける必要なんかない。品種改良でこんなに甘いスイカができるようになったのだろう。慶賀すべきことなのかもしれないが、こうやって誰もが工夫する必要もなく、あてがいぶちで満足するようになっていく。都会に住む住民は、もはや人工的に作られたもの以外は食べられなくなっていくのだろう。

 「偽装食品」なんてものはその延長上にあるんだよなー、なんてことは一切考えず、その時のぼくの興味はしっかりとぶ厚い「白身」部分にあった。これはこれは、浅漬けがたんと食えるぞと内心小躍りしてた。

 しかしながら残念なことに、このスイカの白身、分厚いのはいいんだが随分堅かった。パリパリとしたあの心地よい歯ごたえからはいささか遠く、食感はむしろバリバリという感じで、ビールのお供にはやや不向きであった。

 スイカにもいろんな種類があるんだな。

 

 

 

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