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2015年1月24日 (土)

上腕骨近位端骨折

 平たく言えば肩関節辺りの骨折。高齢者が転んで手を突いたりした時に多く見られる。

 そういう骨折に自分自身が見舞われてしまった。
 それも、友人宅で…。

 その友人夫妻宅に泊めてもらえるということで、久しぶりのウイスキーを、それもストレートでしたたか頂いてしまったことが敗因であった。

 夜中に尿意を催し起き上がろうとした。我が家では畳の生活なので、そこがベッドの上だという意識を持たぬまま立ち上がった。その直後、バランスを崩し肩から横転。
 左肩に痛みが走った。起き上がれない。でもここでトイレに行かないとお漏らししてしまうことになる。体を引き摺り引き摺り、それでもどうやら用を済ませて再び寝入った。

 後で考えると、ここで再び寝入れたのは我ながら不思議。よほど酔っぱらっていたのだろう。

 翌朝目が醒めたら、左肩の痛みは続いている。が、続くが我慢できないほどでもない。

 よもや骨折ではあるまい、多分脱臼だろうと高をくくり接骨院に行くつもりでいたが、骨折って後から痛みが出てくるよと、投宿先の友人からのアドバイス。確かにそういう経験がある。

 そんな話をしている最中に尿意を催したので立ち上がろうとしたら、意識がちょっとだけ遠のいて転倒した。自力で起き上がれない。友人夫妻は当然うろたえる。救急車を呼ぶと言う。立場が逆ならぼくもそう提案しただろう。が、救急コールは思い止まってもらった。これっぱかしのことで救急車を呼んでは世間様に申し訳が立たない。

 どっか接骨院知らないかと友人夫妻に聞くと、レントゲンを撮った方がよいから整形外科へ行けと強く勧められ、評判が良いというクリニックに連れて行ってもらうことになった。

 医師は肩を触るなり、「随分腫れてるなぁ、これは折れてますね」とひと言。
 そんなに簡単に分かるの?という疑問への答えはレントゲン写真で一目瞭然だった。

 骨折した友人宅は横浜。彼らはもう一泊していけと言ってくれたが、翌日は仕事がある。ぼくの棲息地である中京地区まで今日の内に帰らねばらならい。

 たかが左手一本、不自由であろうとどうにでもなると思っていたのだが、実はそんな生やさしいものではなかった。

 新横浜の駅まで車で送ってもらった。車を降りようとすると、友人夫妻は尚も、もう一泊していけと勧めてくれた。親身な申し出はありがたかったけど、こんな片輪の世話をもう一晩かけるわけにもいかない。

 体を引き摺りながら改札口へと階段を上がっていった。たかだか腕一本不自由なくらいで階段を上るのがこんなにしんどいとは、思いも寄らなかった。宿泊出張の荷物がやけに重たかった。

 右手だけで財布を出して窓口でチケット購入。喉が渇いたのでホームでペットボトルの水を買い求めた。ベンチに座って栓を開けようとしたら、できない。

 ペットボトルの栓を開けたいなら、どちらかの手でボトル本体をしっかり保持してもう一方の手で蓋を回さなければならないのだが、ぼくの左手にはその保持する力が殆ど無かった。空回りする。
 ボトル本体を股に挟んで全身を使い、悪戦苦闘しながらようやくキャップを取ることが出来た。

 新幹線車両が到着した。腰掛けた姿勢から立ち上がろうとすると、何故か左肩の骨折部位が痛む。足腰で立ち上がろうとするのに、何故に肩が痛む?

 人の動作は一つ一つ、常に全身が連携し合っているようである。

 甲野善紀という古武術研究家が、これも一例ではあるのだけれど、大きな運動をしようとする時に「指の形」は極めて重要であると説いているのが、今回の怪我で「どうやらそういうことは『気分』の問題以上のことらしい」ということがよーく分かった。

 この怪我を奇貨として、「身体の動きに於ける諸々の部位の連携」にちょいと注意を払ってみようか。

 

 上腕骨近位端骨折

 上腕骨近位端骨折 (続き)

 上腕骨近位端骨折 続きの続き

 上腕骨近位端骨折 (4)

 上腕骨近位端骨折 (5)

 上腕骨近位端骨折 その後

 長期間の片腕固定

 上腕骨近位端骨折 リハビリ

 上腕骨近位端骨折 リハビリ 2

 上腕骨近位端骨折 リハビリ 3

 

 

 

 

 

 

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