« 上腕骨近位端骨折 (4) | トップページ | Chantal Goya シャンタル・ゴヤ »

2015年2月 8日 (日)

上腕骨近位端骨折 (5)

 階段の踏み外しというのは、結構大きな怪我を招く。

 ぼくの今回の怪我はどうやらそれに類するものだったらしいと、ようやく見当がつき始めた。

 左腕を吊ってる姿を見られると当然、どぉしたん?との質問が来る。明確な状況記憶がなかったので面倒だから、酔っぱらって転倒したのだと答えてきた。ぼくを知る人は、「さもありなん、やっぱりね」と笑って過ごしてくれる。

 が実は、転倒したという記憶はないのである。

 体が壁にぶち当たった。それだけは確かなのだが、なんでやのん?という、そこんところが曖昧だったので、面倒だから「酔っぱらってコケた」とお茶を濁してきた。しかし、本当のところはそうではない。

 ぶつけた先を壁面と床を取り違えてるだけなのかもしれないが、それでも、左肩をしたたか打ち付けた後、ぼくはトイレへ行っている。

 それがどうしたと言われるかもしれないが、翌朝起床するのは筆舌に尽くしがたい苦痛だった。七転八倒四苦八苦、艱難辛苦五里霧中、坊主にくけりゃ袈裟まで憎い、上半身を起こそうとして全身激痛を味わっているのである。

 あれこれじたばたしてみたけれど上半身全体の激痛で体を起こせない。思案のあげくベッドから下半身を先ず降ろし(と言うか、下半身垂れ下がるような格好にして)、それからようやっとのことで上体を起こすことができた。

 つまり、あのとき転倒していたのなら、そこから起き上がるのは決して容易ではなかったはずなのだ。もともと尿意で目覚めたのだから、だとすると、そんな状況でトイレに間に合っていたはずがない。

 はっきり記憶にあるのは、宙を踏む、そう、階段を踏み外した時のあの感覚である。

 一昨日、昨日と、こんな体で二連チャンの宴会をこなしていろいろ質問を受けて答えているうちに、だんだん記憶の断片が繋がってきた。

 寝室にあてがってもらった部屋には、ベッドから三~四歩離れたところにクローゼットがあった。その夜、コートを通したハンガーをその取っ手にぶら下げて就寝した。翌朝、そのハンガーはぶっ壊れていた。

 ぼく以外にそのハンガーを襲うことはあり得ないから、ハンガー損壊の下手人はぼくしかいない。

 もひとつ、ぼくは頭を打っていない。アル中気味のオマエのことだからで麻痺してるだけだろうと詰め寄られればそれ以上返す言葉もござらんが、翌日以降も頭の痛みはなかった。

 今にして考えられるシナリオは、夜中に尿意で目が覚め、半覚醒の状態で体を浮かしそのままベッドの上で一歩踏み出したら(自宅では畳で寝ている)、体重を掛けて踏み出した足が宙を踏み、バランスを崩しながら蟹歩きのような格好で左側に走り、壁に激突。

 脳は都合の良いように記憶を書き換える癖があると言うが、バランスを崩してダダーっと斜めに走っていったのは、これも間違いなく記憶にあるので、このシナリオは多分間違いなかろう。

 と長々と言い訳がましく書いてきたが、つづめて言えば、「寝ぼけてバランスを崩した」てことだから、転倒したのと何ら変わるところはないな。

 推理小説の結末謎解き風に書いてみたつもりだけど、本来の素材が貧弱なんで、お粗末様でした (_ _)

 

 

 

 上腕骨近位端骨折

 上腕骨近位端骨折 (続き)

 上腕骨近位端骨折 続きの続き

 上腕骨近位端骨折 (4)

 上腕骨近位端骨折 (5)

 上腕骨近位端骨折 その後

 長期間の片腕固定

 上腕骨近位端骨折 リハビリ

 上腕骨近位端骨折 リハビリ 2

 上腕骨近位端骨折 リハビリ 3

 

 

 

|

« 上腕骨近位端骨折 (4) | トップページ | Chantal Goya シャンタル・ゴヤ »

暮らし、雑感」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1205954/58880185

この記事へのトラックバック一覧です: 上腕骨近位端骨折 (5):

« 上腕骨近位端骨折 (4) | トップページ | Chantal Goya シャンタル・ゴヤ »