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2015年4月 1日 (水)

上腕骨近位端骨折 リハビリ

 「はい、左腕を前にまっすぐ伸ばしてそのまま上にあげて下さい。…もっともっと上がるはずです、もっと…ハイ、オッケー、ぎりぎり120度。次は横に伸ばして上げてみて…これで精一杯?…95度かな…」

 骨折から回復しつつある左腕を上げた、体側からの角度である。

 「三月末までに前方、側方とも左腕が120度まで上がるようにしてあげることがぼくの目標だったんですが…」と、リハビリ師は残念そうに言った。
 何故「120度」かというと、そこまで上がれば日常生活に大きな支障がないからだと言う。

 一月下旬に上腕骨近位端骨折。若者並みの一ヶ月程度で回復できるとはさすがに思っていなかった。だから一ヶ月半で取り敢えず骨の表面が繋がったのはまずまずと安心していた。が、その後の筋肉回復が捗らない。

 左腕が思うように上がらないのである。腕が自由に動かせるようになればすぐに元に戻ると信じていたのは甘かった。

 肩関節周りには小さな筋肉がたくさんある。何故たくさんあるかというと、腕の角度によって受け持つ筋肉がそれぞれ違うのである。

 たしかに、大きな筋肉一本や二本では、肩関節の複雑な動きは到底請け負えないだろう。

 小さな筋肉はしばらく動かさないと萎縮してしまう。無理な動きをしようとすると痛みが走るのは、萎縮してしまった筋肉を引き延ばそうとするからである。

 筋力自体も衰えてしまっているものだから、日常生活の不便からは相当解放されてきたとは言え、オフィスの防火扉みたいな重たいものは未だに左手で動かせない。

 特にリハビリなんて必要ないだろう、腕がある程度動くようになれば、あとは日常生活で徐々に回復していくだろうと密かに考えていたのだが、その考えを見透かすようにリハビリ師は言った。

 「ちゃんと筋肉が動くようになる前に無理して動かそうとすると、動かない筋肉の受け持つパートを他の大きな筋肉がカバーしようとして、おかしな癖が付いてしまう。だから、リハビリはきちんとやった方が良い」

 なるほど、右腕だとすんなりと回る動きでも、同じように左腕を回そうとすると広背筋や肩胛骨の辺りに妙に力が入っているのが分かる。

 回復するまでには、固定していた期間の四倍を見込まねばならないとも言われた。
 んじゃ、四ヶ月以上か…

 それでもぼくは、未だある程度は回復する見込みがあるのだから、ありがたい。

 「寝たきり」になってしまえば、ずっとずっと体は動かせないんだ。そんなことになってしまえば、筋肉の固まり具合は今のぼくの比ではないだろう。

 「寝たきり」の人はそっとしておいてはならない。そのまま放置すればますます体が萎縮し固まっていく。そうならないよう、できる限り動かしてあげなければならないようだ。

 

 

 上腕骨近位端骨折

 上腕骨近位端骨折 (続き)

 上腕骨近位端骨折 続きの続き

 上腕骨近位端骨折 (4)

 上腕骨近位端骨折 (5)

 上腕骨近位端骨折 その後

 長期間の片腕固定

 上腕骨近位端骨折 リハビリ

 上腕骨近位端骨折 リハビリ 2

 上腕骨近位端骨折 リハビリ 3

 

 

 

 

 

 

 

 

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