« 四月一日 | トップページ | フランス大統領選 2 »

2017年5月 4日 (木)

フランス大統領選

 この選挙、マリーヌ・ル・ペン(Marine Le Pen)が親父さんと同様最後まで残るであろうとは予測していたが、もう片方でマクロン(Emmanuel Macron)というお兄ちゃんが残ったのには、ちょいとびっくり。

 筆頭と目されていたフィヨンが第一回投票直前のスキャンダル発覚で自爆してしまったのが波乱の大きな要因なんだけど、このタイミングでの「スキャンダル」、DSK(ドミニク・ストロス=カーン/Dominique Strauss-Kahn)が前回の大統領選直前で嵌められた事件を彷彿するのは、ぼくだけだろうか。

 ともあれ、39歳のという若き候補者が大統領の座を射程距離に納めた。

 ぼくはこの人のことを全く知らないが、パリ第10大学の後、École Normale Supérieure受験には失敗しているが、ENA等々の大学校で学業を納めた超エリートで、ロスチャイルド系の銀行でのし上がり、オランド政権で経済相を務めながら、「この政権では自分の政策は果たせない」と中途で大臣を辞任した御仁。

 若きリーダーは、狩猟民族の中にあっては忌避すべきものではない。日本の学府に於いても「老害」が長いこと囁かれてることやし、ね。

 そんな経緯もあって、第一回大統領選では、候補いずれも団子状態で、結果、マクロンとル・ペンの一騎打ちで決選投票となったんだけど、その直後、「二人とも、どっちも嫌や!」というデモがパリを席巻したってのが(不謹慎だけど)おもしろい。

 フランスのTV放送局FR2は例によって、当事者のdébat(討論)を企画した。
 これは以前にも書いたことがあるが、将棋や囲碁の対決のように、各々の発言持ち時間を予め設定し、その範囲内で主張を延べよと言うものである。この方式、日本でも見倣って欲しいものだ。

 そんなことで、"2017, le débat" : Marine Le Pen - Emmanuel Macronてのをyoutubeで見たわけであるが、

Debat

 世界三大ガッカリ、てのをご存じだろうか。
 シンガポールの「マーライオン」、コペンハーゲンの「人魚姫」、ブリュッセルの「小便小僧」(人によってそれぞれあるでしょうけど)

 マクロンってお兄ちゃん、マリーヌちゃんの発言を遮って喋ろうとする、典型的な「エリート」のスタンス。「お前の言うことは間違ってる」と頭ごなしに言わんばかりで、相手の意見をじっくりと受け止め、ユーモアを交えてうっちゃりをかます余裕がない。懐の広さがないと大統領なんて要職には向いてないとぼくは思うのだが。

 マリーヌちゃんの発言は従来通り確たる根拠のない、(無知なる民へ向けての)エモーションに訴えるお話ばかりで、それは予測できたことではあるが、もともと人種差別だ何だと叩かれ叩かれて今日まで来た人である。よほど余裕綽々。若造がきちんと真正面からそれを受け止める力がないのが露呈され、期待外れで、がっかり。
 どっちが大統領になっても嫌や!という民衆の気持ちがひしと分かる討論会だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

|

« 四月一日 | トップページ | フランス大統領選 2 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1205954/70473276

この記事へのトラックバック一覧です: フランス大統領選:

« 四月一日 | トップページ | フランス大統領選 2 »