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2017年6月

2017年6月30日 (金)

日銀の原田泰審議委員、ヒトラーを礼賛(?)

 本記事のタイトルは、ロイター記事のタイトルをあからさま「悪意的」に改変したものではありますが・・・

 「日銀委員、ヒトラーの経済政策を賞賛(Japanese central banker praises Hitler's economic policies)」。出所 ロイター

 このロイター記事を引いて佐々木洋氏は、経済担当のシャハトの政策を「ヒトラーの」と言ったことが誤りだったと言い(10秒で読む日経 2017/06/30 No.3544)、田中秀臣氏は、「日銀の原田泰審議委員はヒトラーを賞賛してはいない。ロイターの記事は誤解を招く」と、ニューズウィーク (2017年06月30日(金)12時20分)に書いている。

 原田委員がどういう場所でどのような意図を持って如何なる文脈の中でそう発言したのか迄は知らないが、ロイター記事の中には、ヒトラーより前に効果的なデフレ対策が為されていればナチス政権は誕生しなかったであろうと日銀委員は言ったとも記している。

 きちんと読めば、ヒトラー礼賛ではないことは分かることになってはいるが、リードと記事前半部分にバイアスが埋め込まれ、その後に本来の意味合いを置くという巧みな文章構成になっている。

 前半部分に以下のような記述がある。

Hitler had taken "wonderful" fiscal and monetary stimulus steps, which in turn led to "something horrible for the world"

 "wonderful"とわざわざダブルクォーテーションで強調しているのは何故だろう。
 原田委員がどう喋ったのか分からないが、それは"wonderful"に相当する日本語だったんだろうか。

 情けないのは、日銀の対応。
 同ロイター記事に拠れば、

A BOJ spokesman said the central bank could not comment as it was not aware of the details of Harada's remarks.

 原田委員の発言根拠に無知であったのか、なんか分からんが、こらーとにかく謝ろなアカンのとちゃうか、どない繕うたらええやろかと、ことなかれでおさめるための時間稼ぎであったのか。

 ヒトラー政権時代に取られた経済政策が確かにドイツの大デフレを救済したものであったなら、ヒトラーという人格をどのように捉えようと、素直に評価すべきであろうし、それが間違いなら、その政策に対する批判を加えればよろしいのではないか。

 それを、「ヒトラー」と冠が付けば何でもかんでも攻撃指弾の対象とする。研究はおろか、その名を好意的な文脈の中で口にすれば非難悪口の対象となるヒステリックな風潮。

 9.11のような洗脳とは手法が異なるが、いずれにせよ「愚衆」コントロールの最たる「成果」の一つとは言えるだろう。

 ロイターの記事は結構信用してきたのだが、今後は気を付けんといかんですな。

 

 


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2017年6月18日 (日)

カエルの楽園 百田尚樹

 読み始めてすぐにげんなりしてしまった。
 それでも、作者は「あの」百田尚樹、出版は新潮社なのだ。最後に何か仕掛けがある筈と信じ、途中からは飛ばし飛ばしだが、一応読了した。

 で、結局、「なんじゃ、こりゃぁ」

 故郷を追われたアマガエルが平和なカエルの国ナパージュへ来た。平和の秘訣は「一・.カエルを信じろ。二・.カエルと争うな。三・.争うための力を持つな」という「三戒」と「謝りソング」 〈我々は、生まれながらに罪深きカエル/ すべての罪は、我らにあり/ さあ、今こそみんなで謝ろう〉。

 この「三戒」と「謝りソング」さえあれば平和は保たれると信じているツチガエルたちは、結局南からじわりじわりとやって来たウシガエルたちに食べられたり奴隷にされたりしてしまう。
 ちなみに「ナパージュ」はJapanの逆さ読み。

 寓話というには、ひねりも何もない。再軍備を呼びかけるプロパガンダ・・・程度にはなるのかな?

 いやいや、「あの」百田尚樹なのである。ぼくの読み方が下手であるに違いないと謙虚に読書録サイト(「読書メーター」と「メディアマーカー」)を巡ってみたら、驚いたことに賞賛の声多数。

 要するに「そんなこととは知りませんでした」と。

 さすがにベストセラー作家である。
 「永遠の零」や「海賊と呼ばれた男」に感極まって落涙したぼくらとは、また違う読者層を発掘したようだ。

 でも、もう充分稼いだでしょ。
 お願いですから、「風の中のマリア」とか「モンスター」とか「碇を上げよ:とか「幸福な生活」とか「夢を売る男」とか、こっちの方に帰ってきて下さい。お願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017年6月 4日 (日)

<アニメ> GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり

 「どーぞ」って知人が貸してくれた。
 テレビ放送を丁寧に録画編集したDVD-Rである。

 アニメって さー、絵が汚いからねーと話してたら、いえいえ、今どきのアニメはなかなかのモンでっせと「ガールズ&パンツァー」を貸してくれたのが彼だった。これにはハマった。戦車の動きのリアルさに随分興奮して謝辞を述べたからだろう、「これもエエですよー」と持ってきてくれたという次第。

 「ガールズ&パンツァー」と同様、このアニメ作品も実にリアルな描写を見せてくれる場面がある。アニメ・キャラも筋立ても、演出も素晴らしい。

 カンペキにハマって日曜の早朝から一気に12話ぶっ通しで見てしまった。

 東京のど真ん中に異世界への「GATE」が突如現れ、陸上自衛隊がその異世界へ・・・という筋立て。海自でも空自でもなく、陸自をメインにしているのは、本土防衛への作者の思い入れか。

 「GATE」の向こうの世界は中世期風で、当然陸自の方が圧倒的に重火器装備で勝っているわけだが、大量殺戮の場面がちと気に掛かった。そこに目を瞑れば、よくできている作品。

 同じ彼が貸してくれた録画DVD-R「No Game, No Life」は、人生哲学に通じるような内容。来月劇場映画が登場するらしいから、人気の程がうかがえる。

 どちらもyoutubeで視聴できるけど、海外のサーバー保存みたいなんで、at your own risk で どーぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017年6月 1日 (木)

保育園落ちた日本死ね

 半年前に書いてそのままお蔵入りにしてた記事を掘り出してみた。

・・・・・・

 「保育園落ちた日本死ね」って、2016年の流行語大賞に選ばれたんだって?

 それ知らんかったし、「投稿」の内容全部をワシ知らん。
 で、先ずは「匿名投稿」の原文を知っとかなきゃねーと探してみたら、あまりに下品な文章なのでげんなりした。

 ところが、表現は極めて下品ではあるけど、ただのアホが書いたものでもなさそう。文章構成がしっかりしているのである。

 その上、

    何なんだよ日本。
    一億総活躍社会じゃねーのかよ。

 保育園って地方行政の管轄。いきなり国政に話しもっていくかー?

    どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。

 「母子家庭なんよ、収入源立たれて生活できなくなっちまう」ってのなら共感してもいいけど、「活躍出来ねーじゃねーか」っていうコトバに違和感持つのはわし一人だけなのかなぁ。

 他にも並べ立てられている国政への罵りは、よほど政治に関心がなければここまで紡ぎ出せないのではないか。

 この「匿名投稿」に対する、披露した国会議員の自作自演なのでは、との疑惑も一笑に付せないような気もする。

 そこでふと思い出したのが、吉祥寺の保育園新設「反対」運動」。

 読売新聞は住民エゴと簡単に決めつけ、市会議員も「えろう恥ずかしいこって」とコメントしたようだが、実際は、

どの報道にも触れられていないが、実は反対運動の先頭に立っている70代の女性は9月27日に陳情書を市議会に提出している。
 陳情書の表題は「『平井医院跡地』市有地及び南町3丁目市有地などを活用し、『緊急待機児童解消に向けて、公募選定での地域から信頼の置ける事業者による認可保育所設置』を求めることに関する陳情」。
 陳情は今月21日に同市の文教委員会で継続審議となったが、陳情書にある2つの代替地のうち「平井医院跡地」(吉祥寺東町1丁目)は、反対運動の先頭に立っていた女性宅の目と鼻の先にあるのだ。
産経 http://www.sankei.com/premium/news/161123/prm1611230017-n1.html

  「事実」が一体何処にあるのか、わしら庶民には見えにくくなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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