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2018年6月 3日 (日)

お客様は神様でございます

 今ではクレーマーの拠り所になってるこの台詞。
 それを初めて耳にしたのは三波晴夫の舞台だった(テレビでだけど)。

 キンキラキンの衣装で客席に向かって三波晴夫が客席に向かって両手を広げながらそう言うと、客はどっと沸いた。

 ぼくより若い方達はご存じないだろうからちょっと付言しておくと、三波晴夫は大正12年生まれの浪曲師。「東京五輪音頭」は国民的大ヒットとなった。そういう時代。

 当時のぼくは幼心に、「そーか、ゼニくれるから神様なんや」そう思ってた。
 たぶん、世間一般の感覚もそうだったろう。

 それが証拠に、長じて会社勤めするようになってからもこの台詞は度々耳にした。「客の言うことはゼッタイやで」と。

 この台詞、良くも悪しくも、日本の高度成長期の立役者だったのかもしれない。

 ところがご本人の意識はそうではなかった。
 三波晴夫自身は、「藝というものは、『神さま』への奉納」というつもりだったらしい。

 カネを持ってくるから客は神様なんですよねというインタビューへの答えは、
 「あなたは、神様からお金をもらいますか」

 短いフレーズは屡々(しばしば)、発信者の思いと受け手の印象の間にズレを潜ませている。



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