音楽

2017年11月24日 (金)

男と女 UN HOMME ET UNE FEMME

 言わずと知れたクロード・ルルーシュの映画。と言ってもぼくは通しで最後まで見たことがない。
 歌の方は若い時分から、うろ覚えの歌詞ながらずっとお気に入りの一つだった。

 その歌詞の中の”forgé la trame du hasard”というフレーズがよく理解できず辞書引いたりしてて、ついでだから全部和訳してみっかという気分になってしまった。

 完全逐語訳は放棄したが、フレーズ毎に和訳が纏まる程度には工夫してみたつもり。

Comme nos voix ba da ba da da da da da da
二人の声のように
Chantent tout bas ba da ba da da da da da da
とても微(かす)かな歌声のように
Nos cœurs y voient ba da ba da da da da da da
二人の心に見えるのは
Comme une chance comme un espoir
きっかけのようなもの、希望のようなもの
Comme nos voix ba da ba da da da da da da
二人の声の微かさほどに
Nos cœurs y croient ba da ba da da da da da da
二人の心は信じてる
Encore une fois ba da ba da da da da da da
また、もう一度
Tout recommence, la vie repart
再出発できる、やり直せると

Combien de joies
どれほどの歓びがあったことだろう
Bien des drames
そして、たくさんの悲しみも
Et voilà !
ほら!
C'est une longue histoire
長い物語
Un homme
一人の男と
Une femme
一人の女が
Ont forgé la trame du hasard.
それぞれの糸を一緒に編んできた

Comme nos voix
微かな二人の声のように
Nos cœurs y voient
二人の心が見ているのは
Encore une fois
もういちど、の
Comme une chance
きっかけのようなもの
Comme un espoir.
希望のようなもの

Comme nos voix
微かではあっても
Nos cœurs en joie
歓びがいっぱいなら
On fait le choix
人が選ぶのは
D'une romance
ひとつのロマンス
Qui passait là.
でも、それは過ぎ去っていった

Chance qui passait là
「きっかけ」は過ぎ去っていった
Chance pour toi et moi ba da ba da da da da da da
あなたと私の最後のきっかけ
Toi et moi ba da ba da da da da da da
あなたにとっての、そして私にとっての
Toi et Toi et moi.
あなたと、そして私にとっての

 

 

 

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2015年2月15日 (日)

Chantal Goya シャンタル・ゴヤ

 日本でこの名を知ってる人は多くはないだろうな。「乙女の涙」てなレコードも発売されたようなんだけど。

 80年代の初回フランス赴任時に、何の拍子か、多分たまたま見てたテレビのせいなんだろう、結構好きになってオーディオ・カセットも買ったんだけど、在庫一掃処分で捨ててしまった。

 ふと思い出してyoutubeで検索してみたら、懐かしさに浸ってしまった。

 CHANTAL GOYA - MEDLEY - Live dans les Années Bonheur
 Chantal GOYA (80's)- " Monsieur le chat botté+félix le chat"

 処分してもたあのカセットテープ、惜しいことをしたな。

 

 

 

 

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2014年11月 1日 (土)

Dancing in the street

  Somebody stole my wifeっちゅーブルースがあったよとの情報を頂き、早速youtubeで聞いてみた。~Galのポップス版よりこっちの方が良いかな。(ベニー・グッドマンの演奏も聴き応えあり)

 ところで、未だにぼくが悔やんでいるのが、20世紀の終わり頃NHKで放送された「ロックが駆け抜けた半世紀」をビデオに撮っておかなかったこと。

 ロックの流れを実に見事にとらえている。制作はBBC。さすがである。

 是非もう一度見たいものだととかねがね願いつつ、原題を思い出せなかったのでそのままになっていたのだが、それがDancing in the streetだと分かり、早速web検索。

 が、英語サイトで公開されているのは当然オリジナル版。語りの英語に手も足も出なかったのだが、第4回と第10回が日本語字幕付きでdailymotionに公開されていた。

 最終回のurlを貼っておくけど、音量にご注意を。ぼくのPC環境では再生スクリーン上に音量調整スライダーが出てこないので、PC本体のボリューム調整をしなければならなかった。 

ttp://www.dailymotion.com/video/xildm5_%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%82%A4%E3%83%B3-%E3%82%B6-%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88-%E7%AC%AC10%E5%9B%9E-part-1_music

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2014年10月24日 (金)

Somebody Stole My Gal 

 「ご存じでしたか?」 知り合いのジレッタント氏がぼくに問うた。

 吉本新喜劇のテーマミュージックは、実はれっきとしたジャズだというのである。

 関西住民以外には多分縁がないであろう吉本新喜劇。もう、どうしようもないワンパターンなのに、このオープニングテーマを聞いてしまうだけで、ついそのまま見続けてしまうという、ある意味「お化け番組」なのだが・・・

 普段(関西人が)この番組で聞き慣れているのは、Pee Wee Hunt の演奏だ。

 ところがオリジナルは、誰かがあの娘を奪っちゃった、てな内容のポピュラーソングだった。

Somebody stole my gal,
Somebody stole my pal,
Somebody came and took her away,
She didn't even say she was leavin',

Her kisses I love so,
He's gettin' now I know...
And gee, I know that she,
Would come to me
If she could see,
Her broken hearted lonesome pal,
Somebody stole my gal!

 gal とか pal てな言い回しなので、深刻な歌詞ではない。中高校生の淡いラブソングみたいなもんだろう。

 これが、Benny Goodman の演奏となると、ぐっとジャズ風になる。カウント・ベーシー楽団では、歌も入る。この曲はアメリカではヒットしたらしく、多数のバリエーションがある。

 Pee Wee Huntの演奏をこの「新喜劇」のテーマに据えるよう提言したのは誰なんだろう。吉本新喜劇にぴったりじゃないか。恐るべき慧眼であるなあ。

 

 

 

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2014年9月 4日 (木)

SD-Audio パナソニックD-snap

 SD-Audioなんて知ってる人は、もう殆どいないだろうな。ほんの一時期のあだ花みたいな存在だった。

 2008年、発売になって間もない頃に携帯mp3プレーヤー SV-SD870N を購入したのは、SD-Audioの何たるかは知らず、ただ100時間連続再生という謳い文句に惹かれたからだったのだろう。

 それから半年も経たないうちにユーラシア大陸の西の果て、フランス送りになってしまったから、この携帯プレーヤーは殆ど使ってないに等しい。

 帰国して我が家の机の引き出しをあけ、最初に目に付いたのが、そのSV-SD870Nだった。

 充電ケーブルが見付からず、そのままうっちゃっておいたのだが、先日ようやくケーブルを発見。充電後プレイボタンを押してみたら、音はちゃんと出る。出るんだが、なんと!ディスプレイがご臨終。真っ暗。何も見えない。

 曲名も表示されなければイコライザーの選択も、とにかく設定というものが一切できなくなってしまった。何しろ何も見えないんだから。

 これじゃあ、なんだかなー。

 しかも、すっかり忘れてしまっていたのだが、このプレーヤーに楽曲を転送するには専用ソフトが必要なのだ。そんな付属CDなんて、とっくにどこかへいってしまっている。

 裏技で音を直接転送できる術(すべ)はあるので、そこんとこはそう問題ではないが、2GBのカードに溜めた曲を聴くのに、フォルダーを目で見て選択できないのはやっぱりつらい。

 音質も手に持った感じも気に入ってるので、あっさり簡単に捨てる気にもなれない。

 しばらく騙し騙し使ってみることにするか。

 

 

 

 

 

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2014年3月24日 (月)

ダニエル・ビダル

 かぁいー女の子だった。”Aux Champs-Élysées”をヒットさせたのは彼女だった。

 邦題「オー!シャンゼリゼ」の「オー」は、英語の”Oh!”じゃないって、既に以前に書いたよね。

 でもって、何を隠そう、隠しもしない、わし、彼女のLP持ってるもんね。(今となっては再生できんのが悲しい)

 そのLPの中で気に入ってたのが、「パリのお嬢さん Mademoiselle de Paris」と、「ピノキオ Pinocchio」だった。

 その「ピノキオ」、耳で聞いてて分からん部分がありましてん。

 「デザ、デザ、デザ、デザ、ティクレ」って聞こえてた。

 これ、” Désa, désa, désa, désarticulé”だったのね。”r”は捕らえられんかったし”cu”を「ク」と聞いてた。わし、やっぱり耳はアカンらしい。

 それでも、ね、出だしの「Monsieur, monsieur l'automne = 秋さん、秋さん」のところが大好きなんですゎ。

 この歌詞は多分ヴェルレーヌのあの有名な詩、”Chanson d'automne”、「秋の日のヴィオロンの溜息の・・・」を下敷きにしてるように思えるんですけど。

 興味を持たれた向きは上のリンクで聞いてみて下され。

* Pinocchio *

Monsieur, monsieur l'automne
Monsieur, monsieur l'automne
Je suis un peu triste
Mon coeur en frissonne
Dites-moi monsieur l'automne
Je suis un peu triste
C'est pourquoi j'insiste
Qu'est-ce qu'il y a monsieur l'automne
Sous les feuilles vagabondes

Un petit

Petit, petit, petit, petit Pinocchio
Désa, désa, désa, désarticulé
Un pied, un pied, un pied, un pied tout en haut
Et la tête recollée

Mais c'est fantastique
Et dites-moi puisque
Vous êtes monsieur l'automne
Tout cela m'étonne
Je voudrais vous suivre
Parmi vos feuilles de cuivre
J'aimerais tellement vivre

Comme un petit, petit, petit, petit, petit Pinocchio
Désa, désa, désa, désarticulé
Un pied, un pied, un pied, un pied tout en haut
Et la tête recollée

Et monsieur l'automne
Soudain déboutonne
Son gilet de velours gris
Il m'a dit: regarde
Et surtout prends garde
C'est fragile et si petit
Tien, il s'en fuit

Oh petit, petit, petit, petit, petit Pinocchio
Désa, désa, désa, désarticulé
Un pied, un pied, un pied, un pied tout en haut
Et la tête recollée

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2013年11月21日 (木)

中島みゆきとユーミン 2

 なんとなく、なんですけどね。

 荒井由実(松任谷由実)の歌って、原色混じりの俳句や和歌みたい。

 中島みゆきの歌は、複雑なメタファー。

 前者は映像的で後者は言語的、と言っても良いかな。

 両者への好みが分かれるのは、受け取る側の感性の違いからなんだろうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2013年11月16日 (土)

ホテル・カリフォルニア

 言わずと知れたイーグルスの名曲。

 と言っても、大ヒットしたその当時、ぼくはあまり好きではなかった。

 と言っても、当時歌詞で聞き取れたのは”Welcome to the Hotel California”だけだったから、何も理解してなかったんだけど。

 配信されてきた経済関係のメルマガに、米ダラス地区連銀総裁フィッシャー氏の、「今の財政政策は『ホテル・カリフォルニア』的金融政策と呼ぶリスクに瀕している」との発言が引用されていた。

 いつでもチェックアウトはできる、でも、立ち去ることはできない、との含意であると知り、俄然興味を持ってこの曲の歌詞をチェックしてみた。

 

 日も暮れた闇の中、カリフォルニアの砂漠を車で走っていて朦朧としてきたところで、突如ホテルが闇の中に浮かび上がる。

Welcome to the Hotel California
Such a lovely place
Such a lovely face

 中へ入り、給仕長に酒を注文した。

Please bring me my wine
He said, we haven't had that spirit here since 1969

 ここにはもう「 spirit 」はないんだよ、1969年以来、と彼は言う。
 (spirit 、酒を意味するときは蒸留酒でワインは醸造酒だが、ワイン/ナインとの脚韻)

 最初にホテルの入り口で迎えてくれた女性は、

Her mind is Tiffany-twisted, she got the Mercedes Bends

 彼女は言う。

"We are all just prisoners here of our own device" 

 わたしたちはここでは囚われの身、自分たちで作った仕掛けの中で、と。

 元いたところに戻らなきゃ!飛び出そうとするとガードマンが言う。
 「まあ落ち着け」

"We are programmed to receive
You can check-out any time you like
But you can never leave!"

 この曲は、パパス&ママスの「夢のカリフォルニア」や、スコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」が背景になっているのだろう。

 リリースされた1976年、日本ではロッキード事件が起こり、「泳げ、鯛焼きくん」が大ヒットした。ベトナム戦争でサイゴンが陥落したのはその前年。

 更にその前の1973年から74年にかけて、原油価格がたった二年間で四倍に高騰した。いわゆるオイルショックである。第四次中東戦争ってのは、その原因だったのか、はたまた何者かの手になる<手段>であったのか。

 1970年代ってのは、世の中が急激に物欲至上主義に邁進し始めた(或いは、そう仕掛けられた)時代でもあったのだ。

 この歌は世界中で大ヒットした。

 でも、事態は何も変わっちゃいない。

 「Hotel California」はいつもぼくらの眼前にある。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2013年10月23日 (水)

ラフマニノフのピアノ協奏曲はお好き?

 以前、わしは第一番が好きやねん!と書いた。

 それは今でも変わらないが、第二番でなんと20名の演奏聴き比べ編集をしておいでなさるblog発見。

 第三楽章の聴き比べ。直リンしとこうかね。

 ラフマニノフピアノ協奏曲第二番のクライマックスを聴き比べしてみた

 初っぱなはセルゲイ・ラフマニノフ本人の演奏。

 三番手で現れるのがリヒテル+ザンデルリンク。甘さに流されない確固たるリヒテルのピアノにぴったりな、その抑制というか抑圧というか、極度に自制したオケの音。ザンデルリンクって人は実にシブい演奏をする。

 ところがところが、四番目もリヒテルなのだが、スタニスラフ・ヴィスロツキの指揮で、まるで異なる。同じ1959年の録音とはとても思えない。

 エレーヌ・グリモーが、ちょっと変わった感じで、イイ。
 このblogでは、第一楽章の冒頭部分も同じ演奏家で聴き比べまとめをしてくれているので、これは結構イケるかも、と聞いてみたら、そうでもなかった。

 その第一楽章冒頭だが、リヒテル+ザンデルリンクは凄みがある。
 「ピアノの音が立っている」てのは、こういうのを指すんだろう。オケは甘い音を出しているはずなのに、やっぱりストイック。

 クリスティアン・チンマーマンの第三楽章最終部は、ぼくにとっては非常に珍しい音の出し方に聞こえた。つぶつぶ泡立ちとでも言いましょうか。指揮が小澤征爾でなけりゃなー。

 ボリス・ベレゾフスキーは、熊さんの異名を持つでっかい体で実に繊細な音を出す人。パリで一度聞いたことがある。無愛想で、アンコールには全く応じなかったのは、シャイ故なんだろうか。

 演奏家による表現のバリエーションを聞き比べるのは、非常に興味深いものがある。

 そういやーぼくも昔、十数人の指揮者によるブラームスの交響曲第一番の冒頭部分を集めたことがあったんだけど、あれ今どこに行っちまったんだろう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2013年10月16日 (水)

パリのメトロの音楽家たち

 パリの地下通路では、あちこちで音楽が聞こえる。(手品やってるのは見たことがないけど、あるんかなー)

 三十年前はどうだったのか知らないが、今では誰でも勝手に演奏できるというわけではない。オーディションで認められたものに限られてるのだよと聞いたことはあるが、実態がどうなのかは知らなかった。

 そういうぼくにFR2のルポ。

 Chanterur_metro 

 こんな光景をあちこちで見かける。三十年前の地下鉄連絡歩道は薄暗くて臭くて気味が悪かったのだが、今は明るく清潔なところが多い。

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 殆どの通行人は足早に通り過ぎるだけだが、ファンを持っている演奏家もいるんだろうか。

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 ゆーても、大抵こんなもんだけど。

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 RATP管轄地下道で演奏するには許可を得ねばならない。

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 その許可証を得るためのオーディションは年に二度開かれる。許可証の有効期限については、番組では触れていなかった。

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 審査員が演奏をチェック。

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 オーディションと言うても、それほどたいしたもんじゃなさそうだ。それでもこのお陰で、昔みたいにギター持ってがなり立ててる奴らが消えたのはありがたい。とてもスマートなやり方だ。日本でも真似すりゃいいのに。

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 ソロが圧倒的に多いのだが、人目を引くのはやっぱり厚めの音を出す楽団。

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 演奏が許可される場所は三百ヶ所ほど。ミッシェル・ポルナレフも地下道ミュージシャンの出だとか。他にも何人か名前が挙がったが、知らん人々だった。ゆーても、わし、フランスでは超々スーパースターのジョニー・アリデイも知らんかったんやから。

 東京のことはよく知らないが、大阪の地下道なんて無愛想な長い通路がいくらでもある。ご用とお急ぎでない方はいくらでもいるんだから、ちょっと耳を傾けてみるかてな演奏ができる連中を配置するのは、悪くない。

 演奏家にとっては過酷だろうね。大半の人々は黙って通り過ぎる。それを何とか振り向かせる演奏をせにゃならん。

 自分では少々デキるつもりでいたのに、連日誰も足を停めてくれなくて自信喪失に陥ってしまう連中もいるだろう。

 こういう「発表の場」は今ではYoutubeが受け持つようになってきてるんだろう。その方が効率はいいかもしれない。でも、ぼくはリアル世界の方が、やっぱ、いい。

 その昔、日本のコメディアンはストリップ劇場で腕を磨いたという。踊り子さんの入れ替えの間にコントを演るのである。オンナのハダカが目的で来ているおっさん連中の耳目をどうやって自分の芸に惹き付けるか。そうやって大衆受けする芸を必死で模索してきた。

 そういう、大衆とタイマン張っての下積みを重ねてきた芸人は、きっと長持ちするんじゃないかと思う。















 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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