食 その他

2016年5月20日 (金)

電子レンジ

 我が家の電子レンジは平成元年購入品。アルコール類ならプレミアムもの。
 が、家電となると、そういうお褒めの言葉を頂けるわけない。逆にアホと言われるのがオチ。

 新しいものへの買い換えを考えたことがないわけではないが、電磁波って奴(狭義のマイクロ波という意味合いで)がどうも好きになれない。ケータイの電波がそこら辺を飛び交っていると想像するだけでイヤ~な心持ちになる。

 いきおい、電子レンジって奴も胡散臭く感じてしまうわけで、結局出番があんまりないのですよ。

 何度か使ってみて、電子レンジで加熱したものはすぐ冷めるような気がする。

 電子レンジ加熱の基本原理は「(水)分子を激しく振動させて摩擦熱を発生させる」というようなことらしいから、それなら原理として納得できないわけでもない。食材がすべて水分子で出来ているわけではないのだから。

 そこで思考がちょっと横滑りした。

 分子だか原子だかのレベルを電磁波照射で超高速で揺さぶるのだという。人間、胸ぐらを掴まれて激しく揺さぶられただけでも頭がくらくらする。

 そこを、一秒間に240億回も揺さぶるんだ。原子・分子レベルで何も起こらないと考える方が無理なような気がする。細胞膜みたいなん、破壊されてしまわんのだろうか?

 webでは同じような不安をお持ちの方による何だかんだの書き込みで溢れている。でも、つぶさに見ていくと、どうやら限られたソースのコピペの類の群舞である。

 就中、「ソ連政府は電子レンジの遺伝子レベルでの危険性を感知し国民に使用禁止を命じたが、ペレストロイカ以降何故かその禁止令は解除された」という説は、インボー論大好きな僕の目を少女漫画の主人公のようにキラキラさせてはくれたんだが、その根拠は提示されていない。

 さよか。
 「論」はいいから、誰かデータを示してくれんかな~!

 納得性のある科学的データと呼べるものは、ぼくの探し方が下手だったんだろうけど、web上では殆ど見付けられなかった。

 いくつかヒットした日本語文献(と呼べるようなものかどうか)はあったが、電子レンジを「Electronic Range」と記述していたのにはびっくりした。microwave (oven)ではないのか。

 悪いけど、わし、こういう些細な部分に結構拘泥する癖があって。

 念のため”range”をOxford Learner's Dictionaryで調べてみたら、9番目の項にこうあった。

a large piece of equipment that can burn various fuels and is kept hot all the time, used for cooking, especially in the past

 システム・オーブン・キッチンの概念なんだろう。

 閑話休題。

 電子レンジは布巾の滅菌にも使えるという。

 ほれ見ろ、細菌を破壊できるほど危険ではないかと早とちりしたが、これは加熱によるもので、乾いた布巾をレンジ加熱してもあまり効果はないらしい。

 つまり、内部から熱湯消毒をするわけで、細菌細胞をマイクロ波で直接破壊するものではないということか。

 結局、マイクロ波照射による食材細胞変性やビタミン破壊を心配すべきか否か、ぼくがwebで探した限りでは納得のいく説は見付からなかった。

 wikiの「電磁波」の項にこうあった。

(悪い)影響を生じさせることを示す決定的で一貫した証拠は何もない。

 「決定的」とも言えなくても、何らかの「証拠」らしきものはあるのだろうか。 福島原発事故での「直ちに健康被害があるわけではない」という言を思い出す。

 中共の軍艦が海上自衛隊の船に照準ロック・オンしたa事件があった。このとき、強力な電磁波照射による乗員の健康被害が懸念されるという報道コメントを聞いた覚えもある。

 「幽霊の正体見たり 枯れ尾花」的に故無き不安におののいているだけなのかもしれない。でも、同じように不安を抱いている人々がぼくだけではなく少なからずいるんだから、せめて「現時点での知見の範囲内では、恐れはない」という論文があって然るべきだと思うのだが、それが見当たらない。

 何故だろな~?
 常識的に解決済みの問題なのか、それとも黙して語らずなのか。

 遺伝子組み換え食品に何だか似ている気がする。

 

 

 

 

 

 

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2016年3月 4日 (金)

ソムリエ sommelier

 「野菜のソムリエ」という語を目にした。魂消た。

    (。・д・。)???

 そんな使い方あるの!?ぼくの知る限りでは、この語はワインのウェイターにしか使われないはずなのだが。

 慌てて調べてみたが、やっぱり

celui qui a la charge des vins et des liqueurs dans un restaurant ou une grande maison  レストランや立派な家でワインやリカーに従事する者

 英語ではどうやろかとOxford辞書にも当たってみたが、簡単に”A wine waiter (steward)”。

 「ソムリエ」というのを「目利き」と勝手に勘違いしてるのではないかな-。

 念のため語源に当たってみたら、こうあった。

sommelier: Au Moyen Âge, officier affecté au transport, sur des sommiers, ou chevaux de somme, des bagages d'un prince ou d'un seigneur.

 中世のソムリエは、王家が旅行などで移動する際、荷物の運搬を仕切る役目の者を指していたようだ。

 それが何故ワインのサーブ係に特化してしまったのかまでは分からなかった。王サンが移動するときに持っていく荷物の中で、一番数が多かったのがワインで、「朕はアレが飲みたいぞ」との下命に即座に応じられたのが、どこに何があるかを一番よく把握している運搬責任者だったからなんだろうか。

 

 

 

 

 

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2014年11月27日 (木)

糞尿が肥料になるって思い付いたのは誰だろう?

 江戸の町が超リサイクル社会=超エコ社会だったことはよく知られている。

 主たるリサイクルの一つが、人糞を農業用の肥料に使っていたということ。

 ぼくが子どもの頃は水洗便所なんて存在せず、須(すべから)く「ぽっとん便所」だったのだが、農村地帯では、そこに溜め込まれた人糞を金を払って回収する人たちがまだいた。

 人間は食べたものを全て消化するわけではない。一説によれば、食べたものの栄養素の吸収率は三割ほどだとか。その数字が正しいかどうかはさておき、せっかく口にした栄養素の過半がそのまま体外に排泄されているのであろうなあと、特に下痢した後は何となく思われる。

 糞は臭い。その悪臭漂う糞を肥料として使おうと最初に思い付いたのはいったいどういう生い立ちのどういう人物だったのだろう。

 ヨーロッパの連中ではなさそうだ。ローマ時代は水洗トイレがあったらしいが、中生から近世に掛けての欧州民族は野蛮そのもので、糞もゴミも全て道路に放り捨てていた。
 メソポタミアやモヘンジョダロにも水洗トイレの設備があったというから、太古のエジプトも多分同様だったのではないだろうか。大昔の支那ではどうだったんだろう。

 肥担桶(こえたご)担ぎは、大和民族の大いなる発見発明であったのか???

 人糞を肥料に使うのはエコではあるが、反面寄生虫が蔓延する土壌でもあった。わしら小学生の時代は「虫下し」てなものを定期的に飲まされていた。回虫やギョウ虫を腹に飼っている奴らは珍しいものでもなかった。当時の「検便」は、大腸癌の早期発見ではなく、寄生虫の卵がないか調べるものだった。

 そういう寄生虫を忌み嫌うのは感情的に当然なんだけど、藤田 紘一郎という方は、寄生虫がいてこそ腸内が整えられると宣(のたま)う。(過去記事「脳はバカ、腸はかしこい」)
 そない言われても、気色悪いものは気色悪い。

 ふと考えてみるに、あの当時は土から直に生える野菜類は、あまりナマでは食べていなかったような気がする。そは言っても、トンカツに生キャベツの千切りは随分昔から定番だったような気もする。

 それでも少なくとも、今どきの「ダイエットお嬢様」方御用達の野菜サラダみたいな食べ方はなかった。

 ところで、なんぼリサイクルで人糞を肥料に使うとは言え、回収してきたものをいきなり「まんま」で野菜にぶっかけるわけではない。

 そこにはもう一つ智慧があった。

 当時の畑には「肥溜め(野壺)」と呼ばれる大きな甕(かめ)が地中に埋められていて、そこでしばらくの間発酵させるという手順が踏まれていたのである。

 地中に埋められた甕の口は地表に広く開いていたため、畑を走り回る子どもがそこに落ちてしまうという悲喜劇がしばしば発生したことは否めないが。

 肥溜めが地中に埋められていたのは、おそらく発行させる環境温度をできるだけ一定に保つという智慧からであったのだろう。

 そんなことをつらつら考えていると、あの臭い排泄物を有効活用すること、更にそれは発酵させた後の方が利用価値が高いという発見をした発祥の地がどこであったのか、俄然興味が湧いてくるではないか。

 残念ながら今のところ、その疑問に対する回答を見出し得ないでいる。

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2014年11月23日 (日)

おでんと関東煮

 おでんと関東煮は同一物だと思っていた。

 しかし、本当に全く同一物なのか、もしそうでないとしたら、その区分はどこにあるのだろう。さして目くじらを立てるほどのものではないとはいえ、長いことどうも気になっていた。

 「おでん」という語は「御田」、すなわち味噌田楽がルーツ。それが持ち込まれた関東で、味噌の代わりに銚子や野田の醤油を使って煮込むようになり、味噌田楽と区別するために「関東煮」と呼ばれるようになったという説がある。ぼくにとっては、一番胸落ちしやすい説だ。

 ちなみに三河地方ではこれを、「かんとだき」ではなく、「かんとう『に』」と呼び習わしている。

 「煮る」と「炊く」の違い。ぼくは料理専門家ではないのでそこへ踏み込むのは避けよう。

 関東と関西の味付けの差異は、濃い口醤油がベースとなるか薄口かであろう。
 竹輪やはんぺんを主流とするのが関東煮の大きな特徴だという説もあるが、そこんところはよく分からん。

 ただ、味噌田楽がルーツなのだとすれば、「おでん」の具材は基本的に串刺しでなければなるまいが、現今では串刺しの具材は「牛スジ」か、「ロールキャベツ」程度しか思い浮かばない。

 大阪の老舗「たこ梅」では、堺で中国人が食べていた煮込み料理にヒントを得て、広東風という意味合いで「かんとだき」としたという言い伝えがあるそうだが、中国料理に種々雑多な具を醤油で煮込む方式があるのかどうか、寡聞にしてぼくは知らない。

 ぼくが若かりし頃行ってみた大阪道頓堀にある「たこ梅」という店の関東煮は、実に絶妙に美味しかった。もうとっくになくなっているだろうと決めつけていたのだが、どっこい未だ存続しているらしい。なればこれはもう、是非にも行ってみねばなるまい。

 もう一つ、森重久弥は「常夜燈」という店の関東煮を絶賛したらしい。見聞きしたことがないのでweb検索してみると、東梅田に展開する「常夜燈」と、中津にある「常夜燈 豊崎本家」というものがあるらしい。「餃子の王将」と「王将」みたいなもんだろうか。どっちが美味いんだろうな。ちと行ってみたい気分になった。

 次回大阪へ行く楽しみが増えた。

 

 

 

 

 

 

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2014年8月18日 (月)

「木曽路」の牛肉『偽装』

 マスコミも罪作りな報道をしたもんだ。

 気の毒に、なぁと思う。偽装高級肉を食した人々に対してでなく、それを振る舞ったであろう方々に対して。

 「木曽路」といえば、ある程度名の通ったチェーン店である。ちょっと安めの接待にも使われているだろうし、「よし、今日は奮発しようかな」と家族を伴って入店したおとーさんたちも居られることであろう。

 「今日はひとつ、最高級の肉で」と胸を張った「お・も・て・な・し」の心は今頃、「えっ?アンタに振る舞うてもらった、あれ、ウソつき肉やったん?!」って、逆恨みの白い目で踏みにじられ、しょげているのではなかろうか。

 いや、ま、そんな情景も幾らかはあるんじゃないかと、こちらの勝手な思い込みですけど。

 「偽装」がそんなにいかんというのなら、ワインみたいな制度を高級ブランド肉にも取り入れたらどうだろう。

 牛肉ソムリエ () がうやうやしく肉の一切れを持ってきて、「これからお出しするのは、○×年、△□村の※◎家で育てた松阪牛です」とかなんとか厳かに告げ、客にテイスティングさせる。客が「ん、C'est bon」と頷けば調理に掛かる、みたいな。

 「うむ」と頷いた限りは責任が客に転化されるんだから、もはや偽装云々は言いっこ無しだよね。

 分からんなら分からんなりに背伸びせず、適当なもんを食べて満足していれば、それはそれでええのんやなかろうか。

 産地偽装は目をつむろう。どうせワシには分からんから。でも、薬品や抗生物質まみれの食材は、御免被りたい。

 マスコミも、一発飛び道具的なこんな事象を喧伝するより、「怖い食材」への啓蒙を倦まず弛まずやって頂ける方が、随分世のためになると思うんだけどなあ。

: ソムリエ SOMMELIER, -IÈRE という語がワインの指南役として使われるようになったのは17世紀頃のこと。14世紀のフランスでは« officier chargé de la garde et des transports de bagages dans les voyages de la cour (仕分けする人)»という意味合いだったらしいから、ここで「ソムリエ」という語を使っても、語源的にはそれほど無茶ではなかろう。

 

 

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2014年7月24日 (木)

「中国の」期限切れ肉騒ぎ

 どのメディアも同じようなものだが、例えば7月21日付のAFPはこのように報じている。

中国ではたびたび食の安全を脅かす事件が起きている。背景には、規制の甘さや製造側の手抜きなどがある。 

 「ほら、まただよ、また中国だよ」と言わんばかりなのだが、こういう一文もある。

上海のテレビ局は、OSIグループの中国工場が期限切れの食肉を新鮮な食肉と混ぜてマクドナルドの品質検査を欺いているとの疑惑を報じていた。 

 OSIというのは米食材卸大手グループ。その傘下企業(上海福喜食品)でこの騒ぎが持ち上がった。

 経営ポリシーと品質管理基準は親会社に依拠する。本件、発覚した地理的位置がたまたまシナ大陸だったというだけで、引き起こしたのはOSIという企業グループなのである。

 OSIのHPを訪れてみた。上段に、「*** ATTENTION *** Statement from OSI Group CEO Regarding Shanghai Husi」と記されたリンクがある。

 オーナーからの謝罪文らしきもので、本件は「completely unacceptable. I will not try and defend it or explain it. It was terribly wrong, and I am appalled that it ever happened in the company that I own.」と一応は殊勝そうな姿勢を見せ、直ちに世界中でもっとも有能なチームを派遣し再発防止に努めると言っている。

 しかし、報道された映像は単なる手順のミスなどではない。品質管理以前、作業手順書というものがあるのかどうかさえ疑わしい。

 いや、上記AFPの記事だと、「マクドナルドの品質検査を欺いているとの疑惑」があるらしいから、そっち方面の手順書はあるんだろうな。そういうポリシーの企業なのだろう。 

 マスコミの小手先の誘導にまんまと載せられ、糾弾すべき相手を見誤らないようにしたいものだ。

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 付録

 Le Monde紙の見出しは、”Chine : une usine fournissait de la viande périmée à McDonald's et KFC”。
 (Le Monde.fr avec AFP | 21.07.2014 à 13h57 • Mis à jour le 22.07.2014 à 18h18)

 Chineと冒頭にあるのは”Asie-Pacifique”というコーナーでの記事だからで、中共を名指し非難する意図はなさそう。リードの部分で米国企業名を出している。

 それでも最後の方に、”Lire aussi : Chine : scandale alimentaire autour de plats à base de rat ou de renard (併せて読んでね: Chine 鼠と狐の肉が食材に)”なんてのをくっつけてる。

 Le Figaroの方は、”De la viande avariée chez Mc Do et KFC en Chine”と、中国のマクドとKFCに棄損(廃棄)肉が、てな、「ま、わしらには関係ないもんね」的な見出し。

 ちょっと興味深かったのが朝日新聞DIGITAL。

 「中国期限切れ食肉、米ヤムが親会社OSIとの取引打ち切り」 (2014年7月24日09時20分)という見出しの元に、ひたすらOSIを前面に押し出している。

 いえ、なに、ぼくの主張と同じなんですから、取り立ててどうこう言うわけでもありませんが。

 

 

 

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2014年6月 8日 (日)

ひっでぇワインにぶち当たってしまった

 近所のスーパーにぶらりと立ち寄ってみて、ワインが置いてあるのに気付いた。

 スーパーで、ワイン、ね・・・

 一本400円に満たないお値段。パリでこの価格帯で満足するものに出会ったことは一度もない。

 ただし、ぼくが呑んでいたのは常にフランスワイン。今日出会ったのはイタリアワインの赤で、その名はSANTA SUSANNA。販売元は三井食品株式会社。

 どちらも知らんけど、でも、スペインやイタリア産なら安いものがあって当然かもしれないから、ものは試しと買って帰った。

 ワイン栓抜きを探して、いざ、と構えたら、栓はスクリュー式だった。

 一口飲んで、あ、こらぁあきまへん。薬臭さが口の中一杯に広がる。

 イタリア国内でのSANTA SUSANNAというワインの評判がどうなのかは知らんけど、日本で売られているものは手を出さない方がよろしかろう。翌日頭痛の元となる可能性、大。

 おまけ
 ワインを商っている方のHPに、「ワインを飲むと頭が痛くなりませんか?」というページがある。直リンは避けるけど、なかなかに興味深い話が書かれてる。
 

 

 

 

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2014年5月 3日 (土)

怖い輸入食品は「中国産」だけでもないんだよね

 農薬その他で汚染まみれになっている中国産食物のことを一時期週刊誌が書き立てていたが、この頃はもう飽きたのか、一服状態。

 怖いのは農薬・薬品のケミカル類だけではない。

 遺伝子組み換えの動植物は、将来何が待っているか全く不明という意味で、これまた恐ろしいとぼくは思うのである。EUは遺伝子組み換え食物にはっきりと、「NO!」を突き付けた。(過去記事参照

 そういう遺伝子組み換え穀物の総本山とも言うべきモンサント社の社員食堂では、驚いたことに、遺伝子組み替えの食物は出さない方針らしい。

 苺のビニールハウス栽培者が、「あ、こっちの方は自家消費用だから、食べても大丈夫。自分たちが食べる分だから農薬の心配はないよ」と言ってるのと同じだなー。

 出所は1999年12月とちょっと古いが、Independan誌の「GM food banned in Monsanto canteen」と題された記事。

 社員食堂の料理を請け負っている会社が、こんな張り紙を出したそうだ。

 「社員皆様からの信頼を得るために、大豆やトウモロコシをはじめ、大地に優しい、遺伝子組み換なしの食材を使います」と。 

The firm running the canteen at Monsanto's pharmaceuticals factory at High Wycombe, Buckinghamshire, serves only GM-free meals, Friends of the Earth said. In a notice in the canteen, Sutcliffe Catering, owned by the Granada Group, said it had taken the decision "to remove, as far as practicable, GM soya and maize from all food products served in our restaurant. We have taken the above steps to ensure that you, the customer, can feel confident in the food we serve."

 記者のインタビューにモンサント社のスポークスマンは、「社員の中には遺伝子組み換え品の方を好む人もいるんだよ。農薬の種類は少ない方が良いからって、ね」と言う。

 このレトリック、正しいでしょうか。

 過去記事でも触れたが、この会社はラウンドアップという強力無比の除草剤を売っている。いろんな農薬を何度も散布しなくていい。「これ一本!」というわけである。

 しかし困ったことに、これを使うと雑草だけでなくトウモロコシも大豆も全て枯れてしまう。(てぇことは、「除草」の範疇を遙かに超えているような気がするんだけど)

 このままではこの「除草剤」は売れない。なればと、そんな薬品に打ち勝てるよう遺伝子操作をした大豆やトウモロコシを、この会社が作り上げたというわけである。

 強固な盾があるなら、もっと強い矛を作ればよいと、実に見事な発想法だ。

 つまり、モンサント社の種を使った穀物は、当然ラウンドアップの使用が前提。遺伝子操作がなされているだけでなく、強力な農薬まみれでもあるということになる。

 そして今行われているTPP交渉の中で米国政府は、日本でも食品ラベルから「遺伝子組み換え品」に対する表示義務を外すよう、強く要請してきているのである。

 TPP交渉はその過程を国民に知らせてはならないとされている。

 途中経過を漏らしてはならないことになっているはずなのに、車の関税がとか牛肉の関税がとか日本のマスコミが騒いでいるネタは、いずこより来たりしものか。

 実は意図的なリークによる目くらましなのかもしれないよ。

 

 

 

 

 

 

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2014年4月28日 (月)

レストラン 身だしなみ

 ぼくがまだガキだった頃、日本のとある飯屋にかなりだらしない格好で入ろうとして入店を断られたことがあった。「銭を払う『客』の服装につべこべ言うな」と憤慨したものだ。

 それがふかぁ~い間違いだったことに気付いたのは、一回目のフランス赴任の時だった。

 以前ここに書いたこともあるので深く掘り下げはしない。そもそもだらしない身なりがレストランで嫌われるのは当たり前。そんなこと誰だって知ってる。

 だけど現実に、レストランからの扱いがどのように変わるのか、FR2が、レストラン側の反応の差をビデオに収めるという興味深い実験を敢行した。

 ちょっとしたレストランへ行くなら誰しも眺望の良い場所で食事したい。

Photo

 

 先ず身なりのよろしい組とだらしない格好の組、二チームを用意する。

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 実験に選ばれたのはポンピドゥーセンターにあるGeorge。災難ですな。ご同情申し上げます。

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 何故ここが選ばれたかというと、晴れた昼間に眺望の良い席とアカン席が明確に別れるから。

 緑色が見晴らしの良い席。

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 対して眺望が宜しくない席がこちら。

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 二組とも予め電話で予約してある。

 先ず「身なりのよろしくない」組が到着。見晴らしの良い席へと案内係に頼んだら、「こちらへ」と即座に上の図の赤い場所に案内された。

 五分後、「身なりのよろしい」組が到着。同じように見晴らしの良い席にと案内者に頼んだら、「どうぞ」と如何なる躊躇のそぶりもなく、上の図の緑の席へ案内された。

 ここで、終わってしまっては面白くない。

 「身なりのよろしくない」組が、「あのー、あっちの見晴らしの良い席に移りたいんですけど~」と案内係に頼む。

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 すると、

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 「アカン思いますわ。あそこは既に予約済みですねん」と、ヤラセじゃないかと思う位ものの見事な係員の反応。

 FR2のルポの凄いのは、別の二組を用意しておいたこと。一回だけじゃ、たまたまかもしれないからね。

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 左側が「ちゃんとした」身なりで、右側がラフな格好。行く先は同じGeorge。

 先ず右の「見てくれ ちょっと、なー」組が到着。

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 見晴らしの良いテラス席を頼んだら、「中の方がよろしおまっせ」と案内人はスタスタと奥へ入っていく。

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 「あのー、テラス席がエエんですが」と言うと、案内係が言うには「テラス席の空きはホンマ、もうないんです」

 そこへスタイリッシュなもう一組が(わざと)遅れて到着。

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 「眺望の良いテラス席がいいんだけど」と同じように案内係に言うと、「こちらへどうぞ」と、予約ノートをチェックする風でもなく、まっすぐ屋外テラス席へ案内された。

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 撮影終了後FR2はレストラン側に「この扱いの差はなーに?」と尋ねたが、明確な答えは返ってこなかったという。

 FR2も罪作りな報道をしたもんだ。この放送を見てる大多数は、「そんなん、当たり前やんけ-」と思ってるに違いない。

 レストランでなんか勘違いして妙に着飾ってる日本人のお方を見かけたこともあるが、そこまでせんでもヨロシ。

 でも、せめてこざっぱりした身なりの方が少なくともソンする確率は低くなる、という平凡な、それでも実証付きのオハナシ。

 

 

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2014年3月17日 (月)

ビュッフェ、ブッフェ、バイキング

 これまで時々、「ブッフェ」という語を耳にしたことがある。

 ビュッフェは知っているが「ブッフェ」は知らん。知らんけど、よう分からんまま、多分「ビュッフェ」みたいなもんやろと放置してきた。

 それではアカンやろと己の愚を羞じ今日ちょっとチェックしてみたら、どうやら語源は双方フランス語の”buffet”で、同じものらしい。

buffet:1 meuble servant généralement à ranger la vaisselle, les couverts, etc. 
     2 table où sont servis des hors d'œuvres, des plats divers et des

 フランス語ではテーブルの上に幾つもの料理を載せているという定義だから、これはぼくが知っている「ビュッフェ」

 OXFORDでは同じ綴りの「buffet」をこう定義している。

a meal at which people serve themselves from a table and then stand or sit somewhere else to eat

 基本的にはフランス語と同じ。
 英語/米語での発音が「ブッフェ」ってことらしい。

 なんや、しょーもな!、とがっかりしたけど、んじゃ、バイキングとビュッフェはどう違うの?とばかり、またまた椅子に座ったままキーボードを叩くと・・・

 帝国ホテル料理顧問の村上信夫氏が2001年頃、カーク・ダグラス主演の海賊映画「バイキング」が上演され、船上で食べ放題、飲み放題のシーンがあったのをヒントにこーゆー形式を「バイキング」と命名されたとか。

 積極的に裏取りしているわけではないから、その説が正しいかどうかは知らんが、ガイジンに「じゃ、今夜のメシはバイキングで」なんて言っても通じない可能性は大きそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

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