暮らし、雑感

2018年6月 3日 (日)

お客様は神様でございます

 今ではクレーマーの拠り所になってるこの台詞。
 それを初めて耳にしたのは三波晴夫の舞台だった(テレビでだけど)。

 キンキラキンの衣装で客席に向かって三波晴夫が客席に向かって両手を広げながらそう言うと、客はどっと沸いた。

 ぼくより若い方達はご存じないだろうからちょっと付言しておくと、三波晴夫は大正12年生まれの浪曲師。「東京五輪音頭」は国民的大ヒットとなった。そういう時代。

 当時のぼくは幼心に、「そーか、ゼニくれるから神様なんや」そう思ってた。
 たぶん、世間一般の感覚もそうだったろう。

 それが証拠に、長じて会社勤めするようになってからもこの台詞は度々耳にした。「客の言うことはゼッタイやで」と。

 この台詞、良くも悪しくも、日本の高度成長期の立役者だったのかもしれない。

 ところがご本人の意識はそうではなかった。
 三波晴夫自身は、「藝というものは、『神さま』への奉納」というつもりだったらしい。

 カネを持ってくるから客は神様なんですよねというインタビューへの答えは、
 「あなたは、神様からお金をもらいますか」

 短いフレーズは屡々(しばしば)、発信者の思いと受け手の印象の間にズレを潜ませている。



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2018年5月20日 (日)

クーポン

 日常生活で度々お目に掛かる「クーポン」

 由来はフランス語の”couper (切る)”から来たのだろうと普段特に気にすることもなかったが、「割引」にこの語が使われているとは知らなかった。

 ぼくの頭の中では「切れっ端」くらいの感覚だったのだが米語では、Collinsによれば、”A coupon is a piece of printed paper which allows you to pay less money than usual for a product, or to get it free.”という意味だそうな。

 
 

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2018年5月 5日 (土)

のだめカンタービレ

 今更、なんだが、「のだめ」にのめり込んでいる。

 知人が「眠れなくなるかも知れないけどね」と貸してくれたアニメのTV録画DVD-R。
 彼にはこれまで随分いろんな録画アニメを貸してもらってる。

 「少女終末旅行」
 「信長の忍び」
 「Re:CREATORS」
 「君の名は。」
 「ソード・アート・オンライン」
 「ノーゲーム・ノーライフ」
 「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
 等々・・・

 どれもこれも例外なくハマり、一旦視出したが最後、最終話までぶっ続けで見続け、翌日は寝不足となっていた。

 「のだめ」実写版がTV放映されている頃、一度だけ家族が視ているのを見かけたことがある。竹中直人扮する「シュトレーゼマン」の「嘘臭い、いかにもガイジン風」の喋り方に、この作品はアカンとその時は勝手に決めつけてしまってた。

 なので大して期待してなかったんだが、これもみごとにハマり、日曜の夜から見始めたのが大馬鹿で、翌月曜出勤間際ぎりぎりまでぶっ通し。
 「巴里編」のパリの情景が何とも懐かしかった。

 二度目のフランス滞在中にパリの住人が「ここ、『のだめ』に使われた建物」と教えてくれたのに、「あ、そう」でスルーしてしまったのは、今にしてみれば勿体ないことをしたもんだ。

 その後、実写版や劇場版を含め、youtubeで繰り返し見てる。
 主人公はもちろん「のだめ」だけど、度々鼻にツンと来るものを感じるのは「千秋」の出来事の方。多分ほかの人たちとは観点が違うんだろうな。

 

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2018年4月 2日 (月)

「問題が発見されました」 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 ケータイにに「問題が発見されました」というメッセージご来訪。

 そんな親切な通知をしてくれるような仕掛けは持ってない。なにしろガラケーだ。それに、なにしろなにしろ、「問題が発見されました」って、怪しさ満載でないかい。

 即削除が鉄則だが、ちょっと踏み止まった。

 ぼくはケータイのメアドは購入した時の、やたらと長い無意味な文字の羅列のままなのだ。つまり、使ってないってことだが、こんな長いものまで総当たり方式で送信してくるのだろうかと興味が湧き、メッセージの氏素性をチェックしたら、なんと!SMS送信だった。なるほど。

 前回来たスパムは即座に消去したが、今回はdocomoに報告しとくかと親切心を出して然るべきステップを踏んだ。すると「内容を確認して下さい」とのメッセージと共に本文が表示された。お馴染みの、滞納してる代金払わんと法的手段に出るからね、みたいな内容だったようだが、わし、読みたくもないんよね、何が仕込まれているか分からんしと、一瞥しただけでそのまま報告送信。

 冷静に眺めりゃ「問題が発見されました」と「カネ払わんかい」って、ちぐはぐなんだけど、本文の内容に慌ててしまえばおろおろしてしまうかも。

 SMSを使ったスパムやフィッシングには、宅配に来たけど不在だったから、ここに連絡してね、みたいなものもあるらしく、これは引っ掛かる人も居るかもしれない。もっとも、マイクロトレンドに紹介されていたメッセージはヘンな日本語だった。ふつーなら気付きそう。

 歩いている時もスマホをしっかり手に握りしめている人々は、着信と同時にメッセージを開く癖が付いているんだろうか。SMSはテキスト形式だから危険性は高くないと思うが、e-mailの方はなんでもアリ。お気を付けて。

 

 

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2018年4月 1日 (日)

安本丹

 久し振りに耳にした「アンポンタン」、漢字ではこう表記されるそうな。

 アンポンタンと聞けばすぐに思い出すのが「越中富山の反魂丹(はんごんたん)、鼻くそ丸めて萬金丹(まんきんたん)、それを呑む奴 安本丹」。(他に「あんぽんたんのきゃー(川)流れ」なんてのもあった)

 反魂丹も萬金丹も実在した薬なので、安本丹がどういうニュアンスか見当は付くだろうが、語源のホントのところは何だ?

 アホのことを「阿保太郎」と揶揄し、それが反魂丹や萬金丹と語呂を合わせて安本丹に転じたという説、強い語調の「あほんだら」が同様に転じたという説、なんかいろいろあるみたいで、決定打に欠ける。

 すごいのが、フランス語で性交不能を意味する言葉が由来というトンデモ説。
 ”impotent”(カタカナで書くとアンポタン。真ん中の「ン」はない)のことだろう。

 なるほど語感は似ているし、「集団の中で影響力がない(頼りない)」という意味合いだから、それらしく見えないこともない。

 ちなみに、「インポ」の由来元である英語のimpotentも同じ。

If someone feels impotent, they feel that they have no power to influence people or events.

 「あいつ、仕事できないダメな奴だね」みたいに日常会話でふつーに使う単語だよと、会社生活の殆ど全てが米国だった還暦直前のオッサンが言ってた。 ご参考まで。

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2018年3月24日 (土)

小指が痛くなってきた

 伊東ゆかりの「小指の思い出」ではなく、PCのキーボードでCtrキーの使用頻度が多いというお話。

 左Ctrキーを使う操作を続けてきたせいなのだろう、近頃、左小指の痛みを覚え始めた。

 Ctr+A「全選択」、Ctr+Z「やんぺ」、Ctr+C「コピー」、Ctr+V「貼り付け」、Ctr+X「切り取り」、Ctr+B・・・等々まだ他にもあるが、特にweb閲覧でのCtr+W/Tの左小指Ctrの使用頻度は多い。

 キーボードの右下にもCtrキーはあるのだが、使うことはほぼ皆無。印刷のショートカットはCtr+Pだが、これも左Ctrを使ってきた。

 右Ctrキーを覚えなければならんなーと思っている今日この頃。


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2017年12月24日 (日)

肘関節骨折

 歳末に左肘の関節を折ってしまった。

 三角巾で何とかしのげればとの願いもむなしく町医者から総合病院へ回され、ワイヤ埋め込みで骨折部を固定する手術と相成った。

 左手が使い物にならないため、キーボードは右手一本打ち。三年前に左肩を骨折した時もそうだったが、これは不便この上ない。地味に困るのがカッターシャツのボタン留め。右手一本というのは結構難しい。

 意外だったのが、リハビリが必要ということ。
 腕くらい使っていればそのうち回復するだろうと軽く考えていた。ところが、筋肉を切り裂いて異物を埋め込んだものだから、その周辺筋肉が著しく緊張してしまっている。こいつらをだましだまし伸ばしていかねばならない。

 夜六時、七時までやっている町医者と違い、ぼくがかかった総合病院は九時から五時までしか外来を受け付けないので、リハビリのたびに勤務を休まねばならない。年休残がどんどん消えていく。

 これも、酔っ払って転倒した自業自得、だね。

 

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2017年8月 5日 (土)

ユートピア utopia

 ユートピアが何なのか改めて考えたこともなかったが、「全世界史講義」(出口 治明)の中に、ギリシャ語のユー(無い)+トピア(場所)、トマス・モアの造語とあった。
 「あり得ない場所」とでも解釈するべきなのだろう。

 「無い」&「場所」と言えば、当然ビートルズの”Nowhere Man”が思い起こされるが、歌詞を思い出してみるとちょっと違うかなー。
 ”Neverland”てのはこれに相当するんだろうか。

 トマス・モアの「ユートピア」はタイトルは知っているが読んだことない。
 Encyclopædia Britannicaによれば、キリスト教にガチガチに縛られていた16世紀の英国に対する批判で、理性が支配する世界こそが理想郷、共産主義的な思想とあったので、ぼくらが勝手に想像する「楽園ユートピア」とはどうも趣が異なっている。

 日本語版wikiによるユートピア解説の一部。

ギリシア語の οὐ (ou, 無い), τόπος (topos, 場所) を組み合わせ「どこにも無い場所」を意図とした地名と説明されることが多いが、記述の中では Eutopia としている部分もあることから、eu- (良い)と言う接頭語もかけて「素晴らしく良い場所であるがどこにもない場所」を意味するものであったとみられている。

 ”prefix eu”で検索してみたら、確かに「ええモン」という意味はあるようなのだが、「部分も」って、何かしら腑に落ちない。単なる誤植じゃないのか?

 ふとeuropeで調べてみたら、フランス版wikiにこうあった。「”eur”に当たる部分は広がりを示し、”ope”は視界の届く限り」

Selon une étymologie purement grecque, « Europè » (εὐρώπη) provient de deux mots grecs : eurýs et ṓps. Le premier, εὐρύς, signifie soit large, qui s'étend en largeur, soit vaste, qui s'étend au loin3 ; le second, en grec ancien ὤψ, signifie soit regarder en face, regard, soit œil.
https://fr.wikipedia.org/wiki/Europe

 「ユーラシア」の綴りは、”eurasia(フランス語=eurasie)”。
 europe+asia(asie)。
 Europeって、ギリシャ神話の女神エウロペ(エウロパ)が駆け回っていた地域で、そこにアジア大陸をくっつけたのがユーラシアであったのか!

 そこでまた思い出したのが、学生時代に読んでいた雑誌のタイトル「ユリイカ」。
 アルキメデスが風呂に入り、溢れた水を見て”Eurêka”と叫んで裸で走り回ったという伝説に由来するものだが、語の成り立ちまで立ち入る気にはなれなかった。
 酔狂な方はここを参照されたし。

 人生残された時間はそう多くはないのに、相変わらずこんなバカな調べ物ばかりしてる自分を、つくづくアホやと思う(反省はせんけど) 

 

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2017年8月 4日 (金)

人工知能は遺伝子(プログラム)と子育て(データインプット)で育つ

 笑えた。
 中共のweb大手、騰訊(テンセント)が人工知能(AI)チャットプログラムを公開したところ、このボットが共産党批判を展開したという。

ユーザーが「共産党万歳」と書き込んだところ、AIは「かくも腐敗して無能な政治にあなたは『万歳』ができるのか」などと反論した。(等々)
(産経web http://www.sankei.com/world/news/170803/wor1708030008-n1.html) 

 マイクロソフトの「Tay」と名付けられたチャット・ボットも同じような騒ぎを起こした。公開後間もなく、ヘイトメッセージやナチス礼賛を紡ぎ出すようになり、一日も経たないうちに閉鎖に追い込まれている。

 双方手口は至ってシンプル。特定の文章を大量に「AI」に流し込めば良いだけで、それに気付いた一部ユーザーが随分熱心にこれらのボットを「教育」したと推察される。

 つまり、プログラムは正しく組まれていたわけで、ここから先、「教育」の結果をどう「成果」として表現させるか、プログラマーにとって多分そう難しくはない課題。反応すべき方向付けをしてやれば良いだけだ。

 と言うより、web上のメッセージを解析して、それに応じた偽ニュースを流す手法は既に確立されている。先日の米国大統領選挙期間中にも既にそれらは活躍していたようだ。

 facebookやTwitterで無防備に垂れ流され続けいる大量のメッセージは、そういった方向付けを目論むボットの格好の「食事」となっているのだろう。

 片時もスマホを手放さないSNS中毒者達は、自分が今所属している「群れ」は自分で選択したものだと信じている。だから、それらの「群れ」の中で交わされる文脈に沿ったメッセージであれば、受け入れる準備は潜在的にできている。
 そういった人々を扇動するのに、もはや大した労力は必要ない。

 情緒的な短文メッセージ交換や”like (いいね!)”ボタンの発明は、大衆扇動のための下地づくりであった、とまで断じるのは行き過ぎなのかも知れない。

 が、少なくとも結果として、これらの仕組みは、洞察と思考の面倒さに背を向け、脊髄反射的に反応する人々を効率よく且つ大量に育てている。

 経済的貧困層を膿み出している現代社会において、思考的貧困層もまた、密かに作られつつあるような気がする。

 

 

 

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2017年7月28日 (金)

「AIに聞いてみた どうすんのよ!? ニッポン」 NHK

 「AIのご託宣」的な番組には、基本的に興味がない。

 どんなデータを使い、どのようなアルゴリズムで計算結果が出てきたのかぼくには皆目分からないからだ。手法も経緯もが分からないのに「さあ、どうだ、まいったか!」と結果だけ示されても、ぼくにとっては辻占いと同断でしかない。

 にもかかわらず、ちと見てみるかという気になったのは、この番組に対する批判が結構多いという記事を目にしたからだった。へそ曲がりの面目躍如って?

 NHKの放送なのでアカンやろなと思いつつも検索してみたら、youtubeで第一話を視聴できた。放映後、未だ日が浅いせいかもしれない。

 NHKが開発したプログラムに、5000種類、700万件のデータを投入して導き出されたのがこれだ!という謳い文句。
 アナログ文章で「てにおは」を書き間違えても、人はほぼ正しく文意を読み取ることができるのに、プログラムなんてのはたった一文字間違えただけでもバグるんだよ・・・てなナナメ後ろ回し蹴りはさておき。

 最初のお題は、「病院のベッド数が減れば病人は減る」という意味合いの、NHK製AIのご託宣だった。

 批判的な目で眺めるならツッコミどころは勿論満載だったのだが、その中で目を引いたのは「病床数が減るとバナナの売り上げが伸びる」というご託宣。バナナに含まれるカリウムが塩分排出を促進すると老人が話す夕張市でのルポを提示しながら、これは一例であって、何処の共同体にも当て嵌まるわけではないと局アナが言い訳がましいコメントを垂れてはいたんだが、そういう結びつけ方もあるのかと妙に納得した。

 そういうかけ離れた事象を水平に眺められる一般人は殆どいまい。
 意味があるか無いかはともかく、因習にとらわれて初めから考慮対象外と切り捨てていた一手が、意外に面白い展開を見せてくれることもあるかも知れない。藤井聡太四段がコンピュータ将棋から学んだのは、そういうものだったんだろうか。

 そういう意味合いで、相関関係がある「かもしれない」視点を多数提供してくれるという点では、ここで使われたプログラムは一助にはなったろうが、何となく因果関係として語ろうとするコメントが多いのが気に掛かった。

 ところで、「病院のベッド数が減れば病人は減る」というお題は、そのプログラム自身がこの通りの文章として紡ぎ出したものだったんだろうか。それとも、プログラム自体は何らかの相関関係を示しただけで、それを「因果関係」の文章にしたのは、NHKだったんだろうか。

 

 

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